「学校の老朽化対策」と「木材の利用拡大」

(上の写真は、都幾川中学校。役場HPから転載)

「ときがわ方式」拡販事業をやろう!と思ってから、林業関連の本を読んでいます。

「林業」本

「ときがわ方式」に関連する部分を抜粋します。

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『日本林業はよみがえる』 梶山恵司 (2011)

・戦後、木材需給逼迫のときには、木材需要を抑えるためもあり、
 コンクリート化が推進された。かつてほとんど木造だった校舎が、
 次々とコンクリートに建て替わっていったのはその典型。
 
 2010年5月に農水省、国交省共管で成立した「公共建築物等における
 木材の利用の促進に関する法律」は、コンクリートから木の文化へと転換を
 図り、公共分野での木材利用拡大を目指すという思い切った政策転換。

 (参考:林野庁のHP 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律 )

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『日本林業を立て直す 速水林業の挑戦』 速水亨 (2012)

・ビルの内装などに当たり前のように木材を使ってもらえるような雰囲気を 
 醸成していく必要がある。

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私、関根(44歳)は、いわゆる「団塊ジュニア」世代です。

ちょうど私たちが小学校に入ったぐらい(1970年代~)に、
コンクリート校舎が増えたようです。

(同じような疑問をもった人が、ネット上にいらっしゃいました。
 校舎がコンクリートに変わった頃 )

私も、小学3年生までは木造校舎。4年生になったらコンクリ校舎でした。

斎藤剛史氏(2012)によると、
http://benesse.jp/blog/20120604/p1.html

>現在の小・中学校の校舎の多くは、1970年代から80年代前半
>(昭和40年代後半から50年代)の児童・生徒急増期に一斉に整備されました。

とのことです。やはり私たち第二次ベビーブーム世代が小学校に入るときに、
建てられたものが多いようです。

そうすると、築25年以上経っている校舎がほとんどとなります。

そこで文部科学省は、「学校施設の老朽化対策」について検討し、
下記にまとめています。

学校施設の老朽化対策

抜粋すると・・・

・築25年以上で、改修を要する施設は、約7割。
・現在は、昭和44年頃建築の学校を改築。
・次は、昭和52年~56年(まさに団塊ジュニアが小学校に入った時期)に
 建築された学校の老朽化対策を多額の費用をかけて行うことが必要になる。

・厳しい財政状況下では、改築よりも、安価な長寿命化改修へと転換する
 ことが必要。

「学校施設の長寿命化」の先進的な取組事例(1)として
「ときがわ方式」(都幾川中学校)も載っています。(p46)
学校施設の長寿命化 先進的な取組事例(1)

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小中学校が老朽化し、耐震工事等が必要になった際に、

1年目に、耐震補強、外装塗替え、防水処理等の改修工事を行い
2年目の夏休みの1か月間で「内装木質化」を行う という

「ときがわ方式」ができれば、

・学校の老朽化対策
・木材の利用拡大

につながります。 

まさに、一石何鳥にもなるのが、「ときがわ方式」ですね。

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