よしみけやき保育所冊子掲載資料

(上の写真は、吉見町・よしみけやき保育所。役場HPから転載)

ときがわカンパニー林です。

先日の吉見町役場でのインタビューの際、吉見町教育委員会 教育総務課長 大野猛さんから、よしみけやき保育所が掲載された雑誌の資料を見せていただきました。

KES構法で建てる木造園舎 保育園 幼稚園 認定こども園
建築設計資料 別冊 01

その中のいくつかを抜粋して掲載させていただきたいと思います。

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■建築・園庭が環境と一体となり地域に親しむ                  【よしみけやき保育所】

地域の木材で保育所を

・これらの木材は同じ比企郡にある、ときがわ町産の木材を使用した。また、柱の集成材もときがわ町産の杉を現地でラミナー加工して、岩手県の工場で集成材としたものを搬入した。

木材の調達のこれから

・木材の調達は町の承諾を得て、KES構法の担当、ときがわ町の彩の森とき川森林組合と事前に調整したことで、大量の地域産木材の調達が容易になった。このことが「縁」で、中庭を取り囲む列柱の桧磨き丸太54本をときがわ町有林から無償で譲り受けることができた。地域の建物は地域の木材で建てる一つのモデルケースとして意義あるものだった。

構造のポイント

・この建物は、埼玉県ときがわ町産木材を活用する構造計画が必要とされた。園庭で遊ぶ子どもたちを見守るように、ぐるりと一周計画された渡り廊下の柱に、ときがわ産の桧丸太(直径180mm)を使用。柱はときがわ産杉を集成材として使用し、R集成梁には国産の唐松を使用している。また、廊下部分を耐火構造とすることで、それぞれの棟を1,000㎡以下に区切っている。

■ふるさとの緑・水・光あふれる保育所に                              子育て支援と保育サービスの充実を目指して4園を統合                 吉見町役場 子育て支援課 課長の大野猛さんに聞く

木の香りあふれる大空間が誕生> 

・基本方針に沿って町では「設計プロポーザル」を実施。審査を経て2009年10月30日に「平安設計」案を採択。木造の大空間が可能となるKES構法を採用し、また、同じ比企郡内にあるときがわ町産材(杉、桧)の積極的な利用を進めることを具体的な仕様として設計側に求め、建物の木質化を積極的に進めました。実際、新たに建設された「よしみけやき保育所」には、全体で411㎡の木材が使われていますが、そのうちの58%がときがわ産の木材となっています。   

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地域の木材を地域で使用することが、地域振興につながる好例だと思います。

近隣で使用することによる輸送費の削減は環境にも優しく、また、木も生きていますから、生まれた土地のそばで活用してもらうほうが良いのではと思っています。

快く資料の提供をしてくださった大野課長、どうもありがとうございました!

                       

 

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