木造化・木質化を躊躇させる理由と対策

(上の写真は、杉戸町・すぎと幼稚園・すぎと保育園。役場HPより転載。)

ときがわカンパニー代表の関根です。

埼玉県木造公共施設シンポジウムで、基調講演をされた長澤先生のお話の中で
「木造化を躊躇させる理由」がありました。

第2回 埼玉県木造公共施設シンポジウムに参加してきました

私たち、ときがわカンパニーが、内装木質化を勧めている
保育園・幼稚園経営者の方々も同じような「躊躇理由」を
お持ちかもしれませんので、その対策と共に、ご紹介します。

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木造化・木質化を躊躇させる理由と対策

1.コストが高いのではないか?

 →無理のない材の集め方、使い方で、コスト縮減した設計が可能

2.耐久性がないのではないか?

 →設計とメンテナンスで長寿命化が可能

  1)木の特性を理解して設計:紫外線、雨がかりを避ける
 
  2)予防保全で長持ちさせられる

  3)将来のメンテナンスがしやすいよう設計する

  4)児童生徒が、塗装、ワックスがけ等、メンテナンスに関わる

3.維持管理に手がかかるのではないか?

 →メンテナンスは必要。
  メンテナンスすることで、使用者(子供たち)に
  「物を大切にする気持ち」が生まれやすい。

4.防火・耐火の法規制が厳しいのではないか?

 →はじめに、防火・法規に関する条件を確認する

  現在では、一定の条件を満たせば、3,000㎡の木造、
  木造3階建て校舎の建築が可能に。

5.どう進めたらよいのか?

 →思いつき、間に合わせで、木の建築はできない。
  まずは関係者で、一緒に山を歩くことから始める(地材地建)

 →事業スケジュールは、数年単位*。

  1)木造化 3~4年 木材の使用量:0.25㎥/㎡

  2)内装木質化 2年 木材の使用量:0.03㎥/㎡
 
     *伐採、乾燥、製材、加工期間を見込む

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躊躇理由の本質は

「木のことが知られていない」ことだと、

私たちは考えています。

微力ながら、これからも木に関する情報発信を続けていきます。

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