対話から生まれる保育の創造セミナーに参加してきました。

ときがわカンパニー「ときがわ方式」拡販事業部の林です。

【対話から生まれる保育の創造 Part2】

に参加してきました。

http://educator.kir.jp/winter2016.html

============================

まずは、りんごの木こどもクラブの青山誠先生の講演からスタートです。

・こどもの事をこどもに聞く。こどもの言葉を紙に書いて視覚化する。

◯こどもの意見を、一つの意見につき一枚の紙に「ことば」と「イラスト」で表現。これは良いなと思いました。

・こども達との「ミーティング」。思考が共鳴していく。ポリフォニー的教育(複数の独立した声部(パート)からなる音楽のこと)。

◯子ども達のブレインストーミング!次々とアイデアが乗っかっていくさまの動画は興味深かったです。

 

その後、大豆生田啓友先生(玉川大学 大学院)、三谷大紀先生(関東学院大学)を交えた鼎談へ。

・「ミーティング」が嫌な子もいる。ただ、「パスの権利」もある。

・「ミーティング」を続けていくと、時間がかかっても、やがて良いところに収まる。

・りんごの木。「自分のことは自分で決める」。良いことと悪いことは自明ではない。

◯ピアノの上にこども乗ってもいいのか?こども達と保育者のミーティングでピアノが上手な先生が、「ピアノで大事なのは中身。外側は中身を守るために頑丈にできているのだから乗ってもよいのでは?」という意見も。

◯大豆生田先生のお子さんは「自分のことは自分で決める」りんごの木の頃と一緒だそう。今でも、家族会議では、皆で「ミーティング」をして決めるそうです。

============================

午後は3つの分科会に分かれてグループワーク。

私は、<協同的な学びが生まれる保育への試み>に参加。

コーディネーターは、髙嶋景子(田園調布学園大学大学院)先生と、相馬靖明(和泉短期大学)先生。

(相馬先生にはいつも色々とお世話になっています。)

実践提案は、光の園保育学校の取り組みを紹介していただきました。

<水族館ごっこ取り組みの経過>という発表後、それまで取り組めていなかったことについて、

「(今まで取り組めなかったことについて)やれなかったこどもたちに申し訳ないという気持ち」

だと先生がおっしゃっていたのが印象的でした。

その時の環境で、やれることとやれないことがあるそうです。

やれる環境を作れた今回の取り組みをやり遂げた充実感が伝わってきた講演でした。

 

その後、グループディスカッション。

保育に対する熱い思いを皆お持ちなんだなあ、と嬉しくなりました。

その中で、一つ、保育士の先生がおっしゃっていたことが印象に残りました。

「いくら保育園で長い時間を過ごしても、やはり、子どもには家庭環境が見えます。片付けるのが苦手な子の保護者の方のバッグの中身が見えた時・・・(苦笑)」

私も親として気をつけないと(汗)

============================

休憩後、佐伯 胖(田園調布大学 大学院)先生の講演、

「新・ドーナツ論」

を聴講。

・「Weism」。みんながやっているから。どうやって変えていけばよいのか。

・安心で守られている社会は「ヤクザ社会」。映画の「ゴッドファーザー」のように、仲間には優しいがそれ以外には容赦ない。それが日本社会に当てはまる。「同調確認」。

◯過激ですが、たしかにそうかも。

・一人称が生まれると、「安心社会」はなくなる。

・「北風と太陽」の「北風性」が強まっているのが、「みんな」ということ。

・その環境が共有できるように。あなたはあなたで良いんだよ、という事を認める社会。面白さを認めること。違っていても良い。一緒に面白がること。親も子どもも。

============================

子どもたちのことを思う保育者の方たちの思いに直接触れる良い機会となりました。

木育の良さをわかってくれるのは、こういう方たちなのではないか、という思いに駆られながらの帰宅になりました。

子どもたちの環境及び、保育者の方たちの環境をよくするためにも、ときがわ材の拡販に取り組んでいきたいと思いを新たにしています。

皆さんどうもありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

以下のボタンでシェアできます