「ランチェスター戦略」本の感想(ミニ起業家候補のSさん)

ときがわカンパニー代表の関根です。

先月(7月22日)ときがわ町への移住と起業を考えている Sさんという方とお会いしました。

その際に、2つの宿題を、8月5日までにお願いしたのですが、きちんと提出して下さいました。

・法的規制について調べる
・「ランチェスター弱者の戦略」を読む

こうして「言ったことをやる」姿勢は、起業家として重要ですし、こういう方であれば、こちらも手助けしていこうと思えます。

「ランチェスター戦略」を読んでのSさんの感想です。(許可を得て転載)

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ランチェスター戦略に触れて

ランチェスター、書店のビジネス書のコーナーで何度か目にしたその名前の中身に、今回初めて触れることとなった。

ランチェスターの法則が生み出された統計学的、数学的背景について殆ど書かれていないのがいささか残念であるが、それぞれの法則には感覚として納得感があり、経営戦略本として興味深く読むことができた。

ランチェスター戦略の日本的応用とも言える第二部からは、登場するビジネスの実例やツールに関して、古めかしいと感じる部分もあったが、この本の刊行年が1993年として合点がいった。 

さて、この15条を念頭に起業を考えた場合、まず最初に考えなければならないことは、

⑴軽装備であること(極力資本のかからない事業内容であること)
⑵ライバルがいないこと(新規事業もしくは活動域内に同じ事業者がいない)、もしくは同業者が非常に手薄であること。
⑶ニーズがあること、もしくはニーズを掘り起こせる可能性がありそうなこと。

以上3点をふまえた事業計画を練ることであろう。

検討中の事業内容について考えてみると、⑴⑵については条件を満たしているように見える。
肝心の⑶について、地元の方々とコンタクトをとり、需要を探れると良いだろう。

事業計画を詰めて起業できた暁には、この15条を粛々と実行していく必要があり、事業者ともなれば「自然や人情に癒される」ことはあっても、「田舎でのんびり」的な発想も捨てなければならないと心した。

最後に、一番重要かつ意外に大変なのが、第1条の内容であろう。この歳になると、情熱や熱意を保ち続けることの大変さは身に染みている。

人の役に立つ、人から感謝されるような仕事や地域貢献をして、人間関係の中に自分の存在意義を感じることができれば、それは可能なはずである。その意味でも、事業内容についてしっかりと熟考する必要を感じた次第である。

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Sさん、ありがとうございました。

私のほうの宿題も実行しますね。

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