YOUは何しにときがわへ?〜林業家、国田さん、井上さん、金子さんの場合〜

こんにちは!インバウンド事業部の川崎愛美です。

今回は、ときがわ町の主要産業でもあります、林業に従事されている、3人の男性にインタビューを行いました!

3名とも、林野庁の「緑の雇用」をきっかけに林業を志され、現在はときがわ町周辺で林業関係の仕事に就いています。

「緑の雇用創出事業」については、公式ホームページに下記の説明があります。

「緑の雇用」事業とは、未経験者の方でも森林の仕事に就き、林業で必要な技術を学んでもらうため、審査の結果認められた森林組合などの林業事業体に採用された人に対し、同事業体などを通じて講習や研修を行うことでキャリアアップを支援するという制度です。一人前になるには数年かかるといわれている林業技能者。林業の現場作業員としてのスペシャリストになるには様々な技能を習得する必要があります。「緑の雇用」事業では就業年数に応じて研修の内容をステップアップさせ、将来の森林の担い手になるために必要なさまざまな技能を身につけられるよう体系的に研修プログラムが作られています。

YOUは何しにときがわへ?

お話を伺ったのは、以下の3名です。

協同組合彩の森とき川森林担当、国田充暢(くにたみつのぶ)さん。

組合に関しては、「協同組合 彩の森とき川代表理事 田中さんにお話を伺いました」の記事に代表の田中進さんのインタビューを掲載させて頂きました。国田さんは実際に山で木を切る現場を担当されています。

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特定非営利活動法人山のめぐみ職員、金子岳志(かねこたけし)さん。

山のめぐみは原木きのこの栽培や林業体験などを行っています。

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井上緑化代表、井上大地(いのうえだいち)さん。

山林管理・花木伐採・造園などの事業を行いながら、上記組合やNPOと連携して事業を行っている社長さんです。

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Qみなさんはどうしてときがわ町に移住したんですか?

国田「僕は熊谷市生まれで、ときがわ町には2011年に来ました。それまでは生協の配達の仕事をしていました。来たきっかけは、実家が家庭菜園を熱心にしていたこともあり、田舎暮らしがしたいと思って色々調べて、林業の募集があったことですね。結婚して子供ができたこともあって、家の近くで仕事がしたいと思ったんですね。生協の仕事は、埼玉県内で転勤があって、通勤に2時間近くかかってしまうこともあったんです。」

井上「僕は実家がときがわ町で、父は林業をしていました。僕も林業をしたいと思っていたんですが、僕の母は快く思っていなかったみたいで、きっかけもなく都会で仕事をしていました。あるとき実家に帰って、子供が絵を描くためのチラシの裏が白い物ものをチラシ置き場の中から探していると、緑の雇用の募集チラシがあったんですね。母は見つからないように、一番下に隠していましたよ。起業までサポートしてくれるので、第1期生で入り、1年間研修を受け、会社を興しました。」

金子「僕は熊谷市の出身で、林業がしたくて緑の雇用に応募しました。井上君と同じ1期生です。国田君は3期生ですね。平成20年に埼玉中央部森林組合に入り、小川町の本部に勤務しています。」

Qときがわ町の林業の魅力って何でしょうか?

井上「起業して8年目だけど、良いことばっかりだよ。例えば沢の水を飲んだりとか。土がじとーっと濡れているところをぐーって押すと、水が上がってくるんだよ。で、はらっぴ(下痢)になる沢とかもあったりしてさ、自分の体調が悪いのかなと思って何回か飲むと毎回下痢するから、あそこはなんか居るんだな、とか。イノシシが身体を洗うぬた場って言うところもあるし。紫陽花の原種がある場所を見つけて、真っ白な花が一面に咲いて居るのを見たときとか、それが秋になって黄色く紅葉しているのを見たときとか、本当に感動しますよ。あと、林業には定年がないから、何歳になっても出来るっちゃできるのもいいところだと思います。」

金子「自分で育てた原木きのこは最高に美味しいですよ。雪国まいたけなんかは9月の2週間しか取れないんだけど、ぜーんぜん味がちがうの。菌床から作ってる訳でなく、より自然に近い形で森の中で栽培しています。運が良かったらその時期に直売所とかで手に入りますよ。」

国田「自分たちしか知らない沢や山の道とか、誰も見たことのない綺麗な風景とか、普通の人が知らないことを沢山知っていると思います。綺麗な紅葉、立派な岩、滝みたいになっている場所。みんなが知ったら観光名所になるんだろうなって思うような絶景に出会えるのは、森で働いている人間の特権ですよ。」

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国田さんのインタビューはときがわ町空き家バンクの報告書でも見ることができます。

〜インタビューを終えて〜

2016年3月に「緑の雇用創造事業」の主要な役割を果たしていた方が退職され、皆で自主的に送別会をするなど、緑の雇用の仲間達は強い絆で結ばれています。

「会社は違えど、道は一緒。林道を究めるという同じ志で生きてます」と笑うお三方をみていると、ときがわ町の林業はやり甲斐があり、楽しそうです。

それぞれの家族の話で盛り上がったりもして、林業は夜に残業がないため、家族を大切に出来るのだろうな、と思いました。

もし移住を考えて居る方は、全国移住ナビのときがわ町のページもご覧下さいね!

今日も良い一日を祈っています☆

まなみ

投稿者プロフィール

川崎 愛美
世界30カ国旅をして海外旅行の添乗員になった直後、山暮らしがしたくて愛知県へ移住し、鹿と戯れていました。現在は都内でライターをしています。スキル;モデル、フリーライター、整体師、シナリオ書き、野菜ソムリエ、慶應義塾大学通信生。関心事/田舎暮らし、野菜ソムリエ、整体、世界一周、語学、旅、本、書、女性、健康、美容、婚活など

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ABOUTこの記事をかいた人

世界30カ国旅をして海外旅行の添乗員になった直後、山暮らしがしたくて愛知県へ移住し、鹿と戯れていました。現在は都内でライターをしています。スキル;モデル、フリーライター、整体師、シナリオ書き、野菜ソムリエ、慶應義塾大学通信生。関心事/田舎暮らし、野菜ソムリエ、整体、世界一周、語学、旅、本、書、女性、健康、美容、婚活など