「比企起業塾」の概要

ときがわカンパニー代表の関根です。

ときがわカンパニー(同)インキュベーション事業部では、地域の「ミニ起業家」を育成する「比企起業塾」を、半年間かけて集中的に実施しています。

「比企起業塾」について、1.運営会社 2.特徴 3.想いと夢 4.応援メッセージ の順番でご説明します。


1.運営会社

比企起業塾の運営会社は、比企郡ときがわ町に本社がある民間企業「ときがわカンパニー合同会社」です。比企地域での起業を支援する「インキュベーション事業」と、比企地域の山林資源を都内に販売する「インテリア事業」を主に行っている会社です。平成29年4月からは、ときがわ町役場の委託を受け「ときがわ町起業支援施設 ioffice(アイオフィス)」の運営も行っています。

法人概要

社名 » ときがわカンパニー合同会社
設立 » 平成28年1月1日
代表 » 関根雅泰
住所 » 埼玉県比企郡ときがわ町五明1083-1

「比企起業塾」の講師

講師 » 関根雅泰(せきねまさひろ)

埼玉県鴻巣市生まれ、2005年に独立、企業研修会社 株)ラーンウェルを設立。都内の大企業(日産自動車、ニコン、ヤマト運輸等)を対象に、研修を実施。2009年、子供を自然豊かな環境で育てたいと、ときがわ町に移住。2010年、東京大学大学院に進学。人材育成に関して研究。2013年、東京大学大学院 学際情報学 修士号を取得。2016年、地域活性会社 ときがわカンパニー(同)を設立。4児の父。

講師 » 栗原直道(くりはらなおみち)

埼玉県比企郡ときがわ町生まれ。20代半ばでの起業に挫折後、ときがわカンパニーの支援を受けて、再度起業。表参道での美容整体および企業研修講師として活躍中。3児の父。

講師 » 林博之(はやしひろゆき)

埼玉県熊谷市生まれ。元俳優の行政書士。43歳で独立。起業して3年目の現在、ミニ起業家の気持ちに寄りそう先輩「アニキ」として、日々後進の相談、育成に携わっている。企業研修での専門分野は「教え方」と「非言語コミュニケーション」板橋区在住、2児の父。


2.特徴

「比企地域」は、東松山市、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町及び東秩父村が所在する地域です。

比企起業塾の特徴

1.対象は、「子育て世代の30代~40代」が主。

比企起業塾に参加できる対象者は、主に「子育て世代の30代~40代」です。比企地域在住でなくとも、自分の住む地域(できれば埼玉県内)で起業したいと考えるミニ起業家候補であれば、参加可能です。

2.「狭く、深く、濃く」関わる。

起業は「セミナーを受講したり」「起業家の話を聞いたり」するだけで上手くいくようなものではありません。生半可な気持ちでは、起業に失敗します。そのため、不特定多数ではなく、少数の「本気」のミニ起業家候補に対して、こちらも「本気」で、高頻度、密度の濃い支援をしていきます。

特に「子育て世代の30代~40代」のミニ起業家候補の場合、周囲、特に家族からの反対で、途中で気持ちが折れることもあります。そこで、先輩起業家複数名が、少数のミニ起業家候補に「伴走」し、比企での起業を手助けしていきます。それだけの労力をかける相手は、やはり少数の本気度の高い対象者のみとなります。少数の(狭く)対象者に、何度も(濃く)関わり、起業面だけでなく、家族面に関しても(深く)相談に乗っていくことが、移住、定住も視野に入れた今回の起業促進事業では必要になるでしょう。

(参考:「ミニ起業家とは」)

3.人材育成のプロフェッショナルが講師。

「比企起業塾」メイン講師の関根雅泰(せきねまさひろ)は、人材育成のプロフェッショナルです。経営する2つの会社の内の一つ、株式会社ラーンウェルでは、都内の大手企業の人材育成を10数年にわたり手掛けてきています。2010年以降、人材育成分野の第一人者である東京大学大学院 中原准教授の研究室に所属し、人材育成に関する研究を行ってきました(2013年修士号取得)。2016年に設立したときがわカンパニー(同)では、実際に比企郡内の若者複数名を、ミニ起業家として育ててきています。

今回の比企起業塾においても、学術的な原理原則と、現場での実践法則を基に、ミニ起業家を育成していきます。

(参考:「どうやってミニ起業家を育成するのか?」「ミニ起業家育成に必要な支援は?」)


3.想いと夢

私達は「比企起業塾」を通じて「働き方の選択肢を増やしたい」という想いと夢があります。

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比企起業塾の主たる参加対象者である「30代~40代子育て世代」の場合、家族を養うために、企業に勤め、安定収入を得なければならないというプレッシャーを抱えていると思います。つまり働き方の選択肢は「雇われる」が主になるということです。

組織の中で働いていると、様々な理不尽さを感じながらも、「家族のため」とふんばって働いている人たちも多いと思います。そんな「30代~40代子育て世代」に「起業」という選択肢もあることを示したいと思っています。

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例えば、比企起業塾のメイン講師である関根は、33歳の時(長女が2歳)に独立しています。当時、職場があった都心まで、毎日1時間半ぐらいかけて通勤していました。朝早く出て、夜遅く帰ってくる中で、子供の寝顔しか見られない。土日は、疲れからか、ぐたーと寝ていることが多い。そんな日々が続いていました。

ある冬の朝、駅まで歩く途中、道路でたばこの吸い殻を拾っている年配の男性がいました。その人を、横目に見ながら、通り過ぎる時、こう思ったんです。「俺、この町に何もできてない・・・」朝、早く駅から都内へ出て、夜帰ってくる生活。その間、妻はこの地で子供を育てている。父親である自分が何もしていない中で、この町で子供を育てていっていいんだろうか。そんな疑問が頭をよぎりました。

そんな出来事があった中、身近な父の死もありました。59歳で亡くなった父を看取る中で、仮に自分も60歳前後で死ぬとしたら、33歳の自分は、もう半分過ぎている。このままでいいんだろうか…と思い悩みました。

家族を養うためには、今の会社に勤め続けたほうが良い。その分、家族との時間は少なくなる。会社で頑張れば頑張るほど認められて責任が重くなる。後輩、部下が増えていけば、彼らを優先しなければならなくなる。彼らの帰りを待って、話を聞いてから、家に帰る。そうなると、益々家族との時間が減る。これでいいんだろうか…。色々悩みました。

そんな中、起業して上手くいくあてもなかったのですが、会社を辞めました。自分のモチベーションが下がっている状態で、後輩や周囲に迷惑をかけると思ったのもありますが、一番の理由は、もう自分の心を裏切れなかったからです。「上手くいくか分らないけど、独立してやってみよう!」ということで、起業という選択肢を選んだのです。

(2005年、独立当初に作ったウェブサイト「田舎起業倶楽部」の記事

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サブ講師である栗原は、25歳で一度起業しています。都内の一等地にお店を出したのですが、撤退しています。彼曰く「勢いはあったけど、やり方を知らなかった」とのことです。その「やり方」を、比企起業塾を運営するときがわカンパニーメンバーと接する中で学んでいるとのことでした。

「起業について相談したくても、周りにそういう人がいなかった。多くは、勤め人で高度経済成長の時代を生きてきた人。起業経験がないので、相談しても反対されるばかり。」「そんな中で、比企起業塾の講師を“見つけた!”という感じ。この人たちなら起業する人間の気持ちもわかると思った」「自分は働き方の選択肢を増やしたい。“勤めてないと、生活水準を保てないのか?”と同世代には問いたい。自分と同じように家族との時間を大切にしたいのであれば、起業という道があることを、そして、それを実践している姿を示したい。」

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30代~40代の大人たちが起業に挑む姿を背中で示すことで、「どこかの会社に勤めるだけじゃなくて、自分で仕事を創るという道もあるんだ」と子供達に示したい。働き方の選択肢を、子供達のためにも増やしたい。それが、比企起業塾を運営するメンバーの想いと夢です。

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●ロゴマークに込めた想い (作成は、比企起業塾1期生 デザイナーの久保田ナオさん)


4.応援メッセージ

東京大学 中原淳 准教授
講師ビジョン(株)代表取締役 島村公俊氏
(株)ラーニング・クリエイト 代表取締役 鈴木英智桂氏

(撮影編集は、Toki Commerce

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比企起業塾 第1期の様子

比企起業塾 第2期の様子

比企起業塾 第3期の様子

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地域での起業を真剣に考えている方々との出会いを楽しみにしています。

投稿者プロフィール

関根 雅泰

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