まるきゃん「看板の字体」案を提示してもらいました。

ときがわカンパニー代表の関根です。

比企ら辺まるごとキャンパス化計画(略してまるキャン)の「看板字体」を、山なおさんが提案してくれました。

以下、山なおさんからのメールです(許可を得て転載)

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●山なおさんからのメール

関根さん

字体につきまして、彫刻家 高橋れい子さんにご尽力頂き、検討しまして、5パターンの字体候補をお送り致します。

①筆文字‐五体辞典‐楷書 (上の左側)

→書道のお手本に使われる

②特殊フォント-顔真卿風(がんしんけい)‐楷書 (上の右側)

→顔真卿の字は、力強さと穏やかさが特徴と言われている

③フォントー行刻04 (上の左側)

→ポップな表現に適す

④フォントーHGS教科書体 (上の右側)

→学校教育の教科書に

⑤フォントー麗流隷書 (上)

→読みやさが特徴で認印など

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私は②がおすすめかなぁと思っております。

ベーシックな①筆文字がよいかなと思ったのですが・・・ストーリー性が薄い。③、④、⑤も同じ。

そこで②の「顔真卿(がんしんけい)」を王義之(おうぎし)との違いも合わせて調べてみました。

■まず中国の書体の変遷

中国の漢字は、読みやすさ・書きやすさ・美しさの要素を満たしながら形成されてきた。社会の発展と共に変化してきた。その為、書体は篆書(てんしょ)→隷書(れいしょ)→楷書(かいしょ)と進化した。

■王義之と顔真卿の違い

王義之(西暦303~361年)

・唐王朝の基礎を築いた第二代皇帝・太宗(たいそう)が、王義之の書を愛した事で、王義之書法が広まった。

・王義之の書風は、高貴性、清らかなものとして貴族に愛された。

・伝統的で古典的なのは王義之の書

顔真卿(709~785年)

・顔真卿は一世を風靡した王義之書法にとらわれなかった

・伝統に拘束されずに、自らの情感を表現するという機運が高まっていた時代の変化を書に表現した

・顔真卿の書風は、王義之と対象的で、生命感、情熱、心の高ぶりと表現されている

・高貴よりも一般

・顔真卿の書は革新的と言われた

■個人的な印象

・王義之書風=保守的

・顔真卿書風=革新的(しかも一般向けに親しみもある感じがする)

と捉えても良いかも。

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以上の理由から私は

②顔真卿風‐楷書

がおすすめできるかなぁと思いました。一つの意見としてお願い致します。

よろしくお願い致します。

山口

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●私からの返信

山なおさん、ありがとうございます。

字体、色々考えて下さりありがとうございます。

>②顔真卿風‐楷書 がおすすめできるかなぁと思いました。

確かに、①~⑤の中で、②に、ビビッと来ました!

>・顔真卿書風=革新的(しかも一般向けに親しみもある感じがする)

まさに、比企大は「革新的」でいきたいので、いいですね!

②で、行きましょう!

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・・・ということで、まるキャン「丸太看板」の字体は「顔真卿(がんしんけい)の楷書」となります。

この文字を、「まるキャン ほりほり祭り」では、参加者の方に、彫って頂きます。楽しみです!

(山なおさん、ご協力下さっている彫刻家の高橋れい子さん、ありがとうございます!)

投稿者プロフィール

関根 雅泰

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