ときがわカンパニー「ときがわ方式」拡販事業部の林です。
12月11日(日)東京コンベンションホールにて行われた、
「新しい木の時代~日本の森林再生と利活用~」シンポジウムに参加してきました。
http://sfc.jp/information/news/2016/2016-11-07.html
基調講演は、
「木の建築の可能性、国産材の未来」
建築家の隈研吾さんです。
午前中に、新国立競技場の起工式に参加してきたそうです。
隈さんは、木を使った建築物を世界中で作っていますが、飛騨高山の「千鳥」という木製のおもちゃをヒントにしたものが最近は多いようです。
スターバックスや、浅草文化観光センターなどは、千鳥の発想が生きているようでした。
面白かったのが、木のトレーラーハウス。
普通自動車でも引っ張れるのが魅力です。
世界各国で仕事をしている上で隈さんが実感しているのは、日本の建築現場のきめ細かさのようでした。
日本では、木材を現場で保管する際、ビニールシートでくるむなどするのは当たり前ですが、ある国では、雨ざらしでもへっちゃらそうです。
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パネルディスカッション「各分野で期待が高まる木の価値」
パネラーの発言で、気になったものを記しておきます。
涌井史郎さん(東京都市大学 特別教授)
「江戸時代から明治時代にかけ、日本の山はほぼハゲ山だった。安藤広重の「東海道五十三次」を見るとそれが見て取れる」
「伐って、植えて、育てる。木づかい・木くばり」
市川晃さん(住友林業社長)
「日本の林業の国際競争力の低下は、近代化の遅れが原因。機械化、林道の整備が必要。
涌井さん
「山村社会に進行する「集落崩壊」」
辻賢治さん(トヨタ自動車主幹・「SETSUNA」開発責任者)
「飛騨高山の家具職人の匠の技があってのSETSUNA。金属とのコラボは本当にスゴイ」
菊池桃子さん(女優・戸板女子短期大学客員教授)
「木のぬくもり、触り心地が好きな理由はなんだろう?考えてみると、子供の頃に住んでいた家の木戸のきしみが季節を教えてくれたんだなと思う」
市川社長
「勉強スペースにおけるデータ。白のクロスが張ってある場合と、木材が張ってある場合のα波とβ波。休憩中のリラックス度と、計算中の集中力、共に木材のほうが高いという有意なデータ」
「法隆寺の材は「生きようとしている材」」
辻さん
「消費材から時間財へ。愛着・思い。家族とともに」
「木材は経年の美しさがある。「経年劣化」ではなく「経年美化」と呼びたい」
涌井さん
「邸庭一如」
「正倉院の改修に携わった時、御物を空調のきいた部屋に保管していたが、カビた。建物自体がしっかりと空調をしていたということ」
「知的創造社会においては、ストレスコントロールが必要。自然は、添え物ではない」
参加者の皆さん、どうもありがとうございました!
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