「自殺の第4象限」から撤退します。

ときがわカンパニー代表の関根です。

2018年7月5日(木)お世話になっている方々にお送りした「近況報告メール」の一部です。


 

前回(4月6日)の近況報告メールで「今後の予定」として、次の宣言をしていました。

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4月から、平成30年度がスタートし、行政への企画提案が動き出します。

既に、1案件の提案を終え、現在結果待ちです。
4月中旬以降は、別案件の企画提案をする予定です。

B2G(行政)の仕事を、確実にゲットし、県の予算(税金)を、地域に回せるよう、営業として、ガンガン前に出て行きます。

(株)ラーンウェルは、経常利益率10%超なので、法人税等もそれなりにお支払いしています。「自分が払った税金を、自分で獲って、地域のために使う!」と考えれば、税金払いも楽しくなります(笑)。

また、私たち地元の企業が手を挙げて、仕事を獲っていかないと、東京のコンサルティング会社さん等に、お金を持っていかれてしまいます。

そして、そのお金は、地域には還元されません。

B2Gの案件は、全て公開された上での戦いなので、営業として燃えます。東京の企業さんとの戦いは大変ですが、一つずつ勝ちを積み重ねていきます。

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・・・と、えらそうに書いていたのですが、3案件に、提案し、全敗でした。

うち1案件は、昨年度半ばから準備し、多くの方々に協力をお願いしていたのと、別案件は、まさに地元「ときがわ町」の活性化事業でしたので、ぜひ!取りたかったものでした。

落選の通知を受け取った時は、正直ショックでした。

・なんで?
・どこがダメだったのか?
・(東京の企業に任せて)これで、本当に、地域活性につながるのか・・・

・・・失望し、落ち込んだので、その時の気持ちを、
ツイッターの記録に残しておくことにしました。

今日は、ずーんと落ち込もう
きつい時こそ、考える。
家に帰ったら・・・

考えていた初期段階は「なんで?」と、案件提出先を、正直うらむ気持ちもあったのですが、しばらく考え続けていくうちに・・・

・先方から見れば、ときがわカンパニーが何やっている会社か見えづらかったのかも。(何に強い会社なのか分からない)
・そもそも弱者(ときがわカンパニー)が、参入すべき市場では無かったかも。(競合他社に、都内の大企業が多い)

と思うようになりました。

更に、自分の心の中に、

・ときがわ町の地元企業の自分たちが、
・これだけ「いいこと(地域活性)」しているんだから
・助けてもらって、仕事出してもらって、当然

という勘違いや驕りがあったのではと思いました。

いわば「いいもの作ってるんだから、売れて当然」という発想です。「これは、まずい」ということで、そこから更に考え続け、ようやく一つの方向性が見えてきました。

やっぱり悩んだときに、立ち戻ったのは、ランチェスター戦略でした。

「ランチェスター戦略」に関する

自分の悩み事も相談した「ランチェスター戦略セミナー

1)顧客が同じ。商品が同じ。
2)顧客が同じ。商品が違う。
3)顧客が違う。商品が同じ。
4)顧客が違う。商品が違う。

上記4つは、ランチェスター経営の竹田先生曰く、成功確率の高い順番に並んでいます。

私が、ときがわカンパニーで、この2年半、やってきたことは、4)でした。

・Gという市場(これまでと違う顧客)
・企画提案を売る(これまでと違う商品)

(『エフェクチュエーション』で言う所の「自殺の第4象限」 )

2017年2月には「ランチェスター式 経営計画書作成合宿」@箱根で、竹田先生から「関根さん、それは失敗するからやめておきなさい」と何度もご指摘頂きました。

当時の自分は、

「失敗するって、決めつけないでほしい」
「やってみないと、分からない」
「俺なら、できる!」

という反発や、傲慢さ、プライドから、素直に助言を聞くことが出来ませんでした。

その後、1年ちょっとやってきて、「確かに、これは、自殺の第4象限かも・・・」と感じています。

であれば、そこにこだわっていると、体力のない弱者である弊社はつぶれる恐れがあります。

そこで、今後は

2)顧客が同じ。商品が違う。
3)顧客が違う。商品が同じ。

をやっていくことにしました。

その最初の宣言が、6月1日にブログに書いた「新しいことをスタートします!」です。

2)顧客が同じ。商品が違う。

・(株)ラーンウェルの顧客である「東京の大手企業」を対象に
・違う商品である「50代社員向けモチベーションアップ研修」を、ときがわ町で実施する。

定年退職後「地域に入る」50代社員の不安を軽減し、会社への貢献意欲を高めることをねらいとした研修を企画運営します。(こちらは、板橋区からときがわ町に通勤しているラーンフォレストの林さんに助けてもらいます。)

3)顧客が違う。商品が同じ。

・(株)ラーンウェルの主力商品である「教え方研修」を、
・違う顧客である、埼玉県比企郡に事業所を持つ大手、中堅企業を対象に実施する。

こちらは、工場や事業所の人事部、総務部が、お客様候補になると思います。(こちらは、ラーンネクストの栗原さんがメイン講師を務めます。)

上記2)3)については、現在「お客様ヒアリング」を実施しておりまして、固まってきましたら、詳細をご案内できたらと思っています。

皆さまのご支援ご協力の程よろしくお願いします。

投稿者プロフィール

関根 雅泰

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