(上の写真は、吉見町・よしみけやき保育所。役場HPから転載)
ときがわカンパニー「ときがわ方式」拡販事業部の林です。
吉見町役場に「ときがわ方式」についてのインタビューに伺いました。
これまでときがわ町産の木材を利用して、小中学校や保健センターの内装木質化、保育園の木造新築など、「ときがわ方式」による公共施設整備に取り組まれた吉見町 新井保美町長にお話しをお伺いしました。
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ー「ときがわ方式」導入のきっかけを教えてください。
新井町長:ときがわ町の関口町長から公共施設へ木材を取り入れる有効性のお話をうかがいました。もともと木という素材が好きだったので、話が弾みました。特に木の柔らかさが好きです。この「好き」という感覚は大事ですね。
ー「ときがわ方式」を導入する際の難しさ、問題点はありましたか?
新井町長:自治体が最も重視するのは住民の安心・安全です。次いで産業振興、住民の生活基盤が大事ですからね。強いて言えば内装木質化はその後の位置づけになるという点が難しさでしょうか。
ー「ときがわ方式」を導入してみて、良かった点はどんなところでしょうか?
新井町長:何といっても優れた木の機能性です。特に感じるのが、木が音を吸収してくれるので、音が優しく反響する点。音の優しさは、子供たちに落ち着きをもたらします。落ち着くことで先生がたも授業がしやすくなるというメリットもありますね。
吉見中学校から聞いた話として、内装を木質化したことで、生徒たちが清潔さを保とうと「汚さないように」「よりキレイに」と意識しているようです。
同じく吉見中学校でのデータですが、インフルエンザによる出席停止者(出停)数が減少しているんです。平成25年度の11月から3月までは94人でしたが、平成26年度の同時期は85人で、9人減っています。今年度(平成27年度)はまだ途中ですが、1月29日の時点で出停数は1人です。木造で新築したよしみけやき保育所でもインフルエンザの発生は少ないと聞いています。木材の調湿効果でしょうか。
よしみけやき保育所を新築する際、意識したのは「自然」です。良好な自然環境が幼児教育の原点と考え、花が咲き、実がなる木々とふれあえる環境作りを重視しました。中庭に遊具を置かず、木登りをしたり、水遊びをしたりと、自然の中で遊べるようなデザインを施しました。よしみけやき保育所には、吉見町の子どもたちの「ふるさと」になって欲しいと願っています。
ー導入してみての不満や改善希望点などがあったら教えてください。
新井町長:ないですね(笑)環境を良くすることが木質化の目的ですから。木質化すると同時に、土の色・木の色による建物の色彩を統一しました。教育環境に必要ない過剰な原色は使わないことが大事と考えています。
ー「ときがわ方式」を導入してみたい、という他自治体へのアドバイスをお願いします。
新井町長:木を使用することは国も推奨しています。(公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律)用途によっては国産材でなくてもよい場合があるかもしれませんが、人間の暮らす住まいや、子どもが過ごす学校などの空間は、同じ地域で育った国産材が合っているはずです。
どんなことをするにも、良い物を見る・感じる、良い経験をすることがとても大事なんですね。だからこそ導入をお考えの自治体の方には、吉見中学校やよしみけやき保育所など「ときがわ方式」を導入した建物を見ていただくことが良いと思います。
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内装木質化への熱い思いを語ってくださった新井町長。
「良い物を見る・感じる、良い経験をすることが大事」
という町長のお言葉にとても感銘を受けました。
お忙しい中お時間をいただきどうもありがとうございました!
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