(上の写真は、ぎふメディアコスモス。岐阜市HPより転載。)
【私たちときがわカンパニーは、
に賛助会員として参加しています。】
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ときがわカンパニー「ときがわ方式」拡販事業部の林です。
8月20日(土)に行われたA-WASSの講演会、
<みんなの森 ぎふメディアコスモス~省エネルギーでやわらかい木造空間をつくる~>
に行ってきました。
講師は、伊東豊雄建築設計事務所の庵原義隆さんです。
講演では、ぎふメディアコスモスを作る際の色々なお話を聞かせていただきました。
以下、私の理解の範囲で講演の要約を記したいと思います。
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・岐阜県は桧・杉の産地。東濃ひのきや、長良杉。
・メディアコスモスの外構の並木道は桂の木を使用。ハート型の葉っぱ。
・2階建ての2階はすべて図書館。鉄骨の柱63本で木造の屋根を支える。耐震壁はブレース代わり。
【1.大きな家と小さな家】
・プロポーザルでのコンセプトは、「大きな家と小さな家」。大きな家の中に複数の小さな家がある感じ。「小さい家」で構造体を支える。
【2.小さな材を積み重ねて大きな屋根を作る】
木造格子屋根。最初は四角の格子だったが、三角のほうが強いとわかり、三角の格子に。木材の体積は800立米。ラミナ材の総延長は200km。東京~静岡間の距離くらい。チェックのため、庵原さんも同じくらい歩いた。
・工事は100日間でのべ8400人の大工さんが参加。多いときは1日150人が作業。
【3.グローブによって環境を整える】
・この半透明で、大きくて、床から浮かんだ逆さまの漏斗形状のかさを「グローブ」と呼ぶことにしました。
・グローブは上部トップライトからの自然光をおだやかに室内に拡散させます。また、夜にはグローブ内に設けられた照明のシェードにもなります。
・グローブは上部に設けられた開閉式の水平窓を開けることで、自然な風の流れを生み出します。機械による空調ではなく、エネルギーをかけずに2階の大空間を換気することができます。
・グローブはポリエステル製の糸を3方向の軸で織み込んだ生地を中心につくられています。この生地を型にあてて熱成型した後、水平のロッド材を足しながらかたちづくられます。
・グローブには、その性能を最大限に発揮する為に、反射・透過率などを調整する薄い布地が貼られています。この円形や六角形の布地がそれぞれのグローブで異なる柄をつくることで、建物内でのサイン計画を補足する役割も持っています。(出典:建築の特徴 – みんなの森 ぎふメディアコスモス)
・グローブにより、空気の流れを作る。また、証明が柔らかく反射する効果も。
・グローブの飾り付けは岐阜大学の学生が手作業で貼り付けてくれた。
【4.消費エネルギーを1/2(にぶんのいち)にする】
・床には長良川の水を循環させ、冷暖房の効果を。特に夏の冷房効果は高い。
・1年で消費エネルギーは約60%削減。
【5.市民活動の拠点を作る】
・施工前に市民ワークショップで議論。岐阜出身のアーチスト、日比野克彦さんがリーダーに。様々な意見が聞けて良かった。
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質疑応答で印象に残ったことをいくつか記します。
・図書館には仕切りがない。親と子が互いに「見る・見られる」中高生と児童が互いに「見る・見られる」
・「公園」のイメージ。開放的。子供がおしゃべりをしたり、ちょっと走ってみたりも、公園ならでは。図書館で「子供がうるさい!」と親子に文句言う人は、朝から新聞を読みに来るオジサン達という意見。新聞コーナーを「児童のグローブ」から一番遠い場所に設置。
・木材は県産材を使用。市民の皆さんからは「自分の県の木が使われて嬉しい」という意見が多数。
・雨漏りの問題。木の伸縮。安定には3年かかる。庵原さんは引き続きウオッチしている。だんだんとメンテナンスのコツが見えてきた。
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木材に関わる人たちは、「熱い」思いで携わっている方が多いといつも感じます。
今回も皆さんの熱量をたくさんいただくことのできた素晴らしい時間でした。
庵原さんをはじめ、A-WASS事務局長の今泉さん、関係者のみなさん、どうもありがとうございました!
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