木の絵本

ときがわ町の図書館で「木の絵本」が特集されていました。

子供向けに借りてきましたが、大人が読んでも勉強になる点が多くありました。

抜粋して紹介します。

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『日本の材木 杉』 ゆのき・阿部(2006)

・山は杉だらけ

・どうして、こんなにたくさんの杉が植えられるようになったのでしょう。

それは、杉はとても役に立つ働きものだからです。

・杉の木で、家を建てます。杉の木で、橋をつくります。杉の木で、船や家具などをつくります。

・杉はとても成長の早い木です。杉の材木は、軽くて加工しやすいというとくちょうがあります。

・丸太に切った杉に、上から刃を当ててたたけば、かんたんにまっすぐ割ることができます。

天に向かってまっすぐに育つ杉だからこそですね。

・杉は、日本で最も背が高くなる木なんです。

秋田の杉は、江戸時代から名前が知られていました。天然の杉林も残っていますが、今では多くが植林され、大切に育てられています。

・植付をし、杉が小さなうちは、まわりの草にうもれないように草刈りをします。

つぎに、丈が高くなるに従い、下のほうの枝を落としていきます。これを「枝打ち」といい、節のないよい材木が取れるように行います。

そして、木が大きくなったら、本数を減らして、のびのび育つようにしてやります。これを「間伐」といいます。

・そのいっぽうで、外国産の安い材木との競争に勝てずに、荒れてしまった植林地も多くあります。

植えるだけで手入れがされないと、地すべりなどの、大きな災害につながる恐れがあるんです。

・杉の学名は「クリプトメリア・ヤポニカ」といいます。「ヤポニカ」とは日本のことです。

杉は北海道と沖縄をのぞく、日本のほぼ全体に分布しています。花粉のせいで、迷惑あつかいされていますが、日本人とは切っても切れない関係です。
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『森と木のひみつ:学研まんがでよくわかるシリーズ』 佐藤・青木・おだぎ(2007)

・木は太陽のエネルギーを受けて光合成によって、酸素と栄養分を造りだす。その時、二酸化炭素が炭素に変化して閉じ込められる。

・木は目に見えない二酸化炭素を吸い込み、形ある炭素にしてとどめておける。

・1955年ごろから、住宅を建てる材料を作るためにたくさんの木を伐った。その後に、住宅に適したスギやヒノキをたくさん植えた。

しかし、木が成長するには長い時間がかかるから、1960年ごろからは外国からたくさんの木材が輸入され始めた。

・今は木が成長してきたから、もっと国産材を使っていかなくてはならない。だが、山の持ち主も高齢者が多くなってきた。

山で働く人も減っていて、手入れができずに荒れ放題になっている山も多い。

・手つかずになると、台風などの災害に弱くなり、害虫や病気が発生したり、土砂崩れの危険など、森本来の機能を失ってしまう。山は死んでしまう。

そうなってからでは元に戻すのはとても難しい。今、日本の森は大きな危機にある。

・日本の森は、国土の約70%、そのうち人工林は、約40%を占めている。その人工林が荒れている。日本の山を守るにはもっと手入れしないとダメ。

・「伐ったら植える」の精神で、木をどんどん使って、また植林する。この循環を保つことが大切。

・木は、成長するために若いうちのほうが、二酸化炭素をたくさん吸い込む。成長のピークをむかえた日本の木をどんどん使い、また新しい若木を育てていくことが、地球温暖化の防止にもつながる。

・スギの木は、周りの部分が「白太」芯の部分を「赤身」といって、色がはっきりしている。ヒノキは、中身が白い。

・スギの木は、主に家を作るときに使うことが多い。他に、家具、たる、造船にも使われる。

・ヒノキは、スギよりかたく、古くから神社やお寺の建築に使われてきた。耐久性に優れていて、伐られて200年を過ぎたころに、強度がピークになる。

1300年前に造られた世界一古い木造建築といわれる法隆寺も、ヒノキで造られている。

・木だと体温が奪われにくい。コンクリートは、木の10倍も熱を奪う。コンクリートの椅子に座ると、お尻が冷たくなるのもそのせい。

・木は部屋の中の湿気を吸ったり吐いたりして、湿気の多い夏や雨の日、乾燥している冬は、部屋の中の湿度を調整している。

・ヒノキの香りには、緊張をほぐしたり、疲れをいやしたり、気分が休まる効果がある。

・ヒノキ、ヒバ、トドマツなどは、消臭作用がある。

・木には殺菌力もある。ヒノキ科の木の成分には、大腸菌、ブドウ球菌などの細菌や、黄色コウジカビなどのカビ類に対して強い抗菌性があることがわかっている。

・木のすごさ

1)断熱性:木は鉄やコンクリートに比べて、熱を伝えにくい性質を持つ。

2)吸湿性:木は部屋の中の湿度を一定に保つ効果がある。

3)木の香り:人に安らぎや自然感を与える。

4)防虫作用:木の香りの成分の中には、虫を寄せ付けない効果があるものもある。

5)抗菌作用:ヒノキ科の木には、ブドウ球菌、大腸菌などの細菌に強い抗菌力がある。その他、黄色コウジカビなどのカビ類にも効果を発揮する。

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