法政大学 長岡研究室「カフェゼミ」に参加しました。

ときがわカンパニー代表の関根です。

2018年4月26日(木)18時30分~20時40分@飯田橋プレイスWで、法政大学 長岡研究室「カフェゼミ」に、ラーンフォレストの林さん、ラーンネクストの栗原さんと一緒に参加しました。

参加のきっかけは、長岡研OBの栗野さんからの招待メッセージでした。

栗野さんは、2015年、2016年のArtokigawa展を、ボランティアとしてサポートして下さり、そこからのご縁です。(栗野さん、ご招待ありがとうございました。)

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会場に到着。

Artokigawa展でボランティアとして手伝ってくれた八木橋さん(長岡研OB)も、チューターとして、後輩をサポートされていました。数年ぶりに会うと、大人びた感じになっていて何か嬉しかったです。

荷物を置いて、椅子に座ったら、すぐ学生さん達が近くに来てくれて話しかけてくれました。こういう心配りは嬉しいですね。多くの場合、始まるまでが手持無沙汰になるので。

・学部3年生のTくん(うちの次男と同じ名前。堅苦しくなく実践的なゼミに惹かれたとのこと)
・学部3年生のDさん(韓国から。中2の時から日本語を勉強)
・学部3年生?のMさん(陸上をやってたけど、違う世界に越境したく、編入)

個性的な学生さん達が多く、いいですね。

長岡先生による導入。久しぶりにお会いします。

・長岡研究室(MELC)のスタイル
1)Workshopper(自作自演)2)Field worker(脱・予定調和)3)Social Designer(アマチュアリズム)

・学生は#melc2018をつけて、ツイッターでどんどんつぶやけ。書かないと忘れる。

このツイッターで呟いてもらうのは良いですし、教員があえてコントロールできない状態に置くというのが素晴らしいですね。学生を信じてないと出来ないことだと思います。

実際に彼らのつぶやきを見ていると「同じことを聞いても、違うように考えている」人がいることが分かりますし、その瞬間に他人がどう感じているのかが見える化できるのが面白いと思います。

講義を聞きながら、どんどんツイッターにあげていく学生、ぽつりと呟く学生、何も書かない学生、色々いるでしょう。

ただ、呟かないからと言って考えていないというわけではなく、考えを言葉にしづらい、じっくり考えてから言葉を紡ぎたい、という学生もいるのかなとも思いました。

私もどちらかと言うと「反射神経的」にパッパと呟いたり、発言したりするというより、じっくり考えてから、自分の文章をまとめたいタイプです。(ので、このブログも翌日に書いています。)

『Cafeから時代は創られる』著者の飯田美樹先生。

・長岡先生と言えば、3rd place。
・Informal Public。
・町の活性化:アクティビティーの増加(活気×滞在時間)

小1時間のレクチャー後、学生さん達との「対話」時間がありました。

・社会人 Hさん(鎌倉のプロファシリテーター)
・ゼミ生 Mさん(メルボルンに行ったことあり)
・ゼミ生 Yさん(長野)
・ゼミ生 Yさん(神奈川)

本来は、学生さん達が「場づくり」をされるということだったので、彼らに進行してもらった方がよかったのかもしれませんが、ついつい私が進行役をしてしてしまいました。

グループでの対話後、長岡先生と飯田先生からのミニレクチャーがありました。

・日本のカフェは「ルールに従う」という日本人的な行動を促す場所。
・メニューにないものを注文する自由さを味わってみてもよいのでは。ヨーロッパのカフェのように。
・合目的性ばかりでなく、目的がなくてもゆるやかな過ごし方ができる場があってもよいのでは。
・日本には、Informal Publicな場が少なく、そういう場に「慣れる」ことが必要。

参加した社会人の方から質問がありました。私がしたかった質問「日本には、日本なりの3rd placeがあるのでは?」とも似ていて、それに対しては「喫茶店や銭湯が、パリのカフェに近いのでは」という回答が、飯田先生からはありました。

最後に、長岡先生のまとめ。

・カフェには、多面性が混在。
・「Aでもなく、Bでもない」のが、3rd place。
・2軸:インフォーマルかフォーマルか、パブリックかプライベートか。

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「カフェゼミ」終了後、夜はコーヒーより、アルコホールを好むおじさんである私たちは、ビールで乾杯しながら、今日のカフェゼミのふり返り(経験学習サイクル)を実施しました。

その中で、

「iofficeは、起業したい人にとっての、サードプレースかも。」

と、ラーンフォレストの林さんに言われて「なるほど!」と思いました。

ioffice=ときがわ町起業支援施設は、私達ときがわカンパニー(同)が、管理運営しているコワーキングスペースです。

2017年5月にオープンし、色々形を変えながら、1年たちました。ioffice内では「icafe」というカフェを入れていたのも、今回「カフェゼミ」に参加した理由の一つです。

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2018年4月からは、icafeをクローズし「起業相談」と「シェアオフィス」運営を中心にしています。

今回のカフェゼミでも話にあがったように「居心地の良いカフェ」には、優秀なギャルソンの存在が欠かせません。icafeには、優秀なギャルソンの島田さんがいたのですが、彼女がいなくなったことが、icafeを閉めた大きな理由です。

その話を、長岡ゼミの学生さんに話したら、一人がこんなつぶやきを上げてくれていました。

「一緒のグループでお話した関根さんの、お客様の”1人で集中したい”か”会話を楽しみたい”か見分けられる店員さんは少ないって話にとても同感!」

こういうことができたのが、icafeの島田さんでした。

彼女みたいな人を採用し、育成するという方法もあるかもしれませんが、その方法は取らず、あえて別の方法をとります。(どんな方法をとるかは、5月以降のiofficeで実践していきます。)

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話を「iofficeは、起業したい人にとっての、サードプレースかも。」に戻すと・・・

・1st placeである、家族、友人に、起業は相談しにくい。しても反対される。
・2nd placeである、職場では、もちろん、起業相談はできない。

(例:「起業への不安や起業を阻むじゃまもの」)

起業について、自分の考えを話したり、実際に起業した人と身近に話す機会はなかなか持ちづらい。

そんな状況の中で、東京ではなく、ときがわ町の中で、起業について相談できる「ときがわ町起業支援施設 ioffice」は、

・3rd placeとしての役割(家族、友人でも、職場仲間でもない)

を果たしているのではないかと思いました。(林さん、ありがとうございます!)

例:「赤ちゃん連れの起業相談」

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そして、それは、自分自身が浅い理解で違和感を感じていた「3rd place」という概念に、
違った光を当ててくれました。

今まで自分は、3rd placeというと「1st(家族)2nd(職場、学校)にも、居場所がない人の逃げ場」という感覚がありました。

ところが、飯田先生の書籍にあるように

・「何者かになりたい人」が、
・「何者かになった人達(画家や作家)」が身近にいる場所に、
・能動的に参加する(媒介者を通じて、自分を表現する勇気と共に)

と考えるならば、

・「起業家になりたい人」が
・「起業家が身近にいる場所」に
・能動的に参加する

それが、サードプレースとしてのiofficeなのかなと思いました。

色々考えるきっかけを下さった長岡先生、学生さん、飯田先生、ありがとうございました。

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参考:法政大学長岡ゼミの学生さん達にも手伝ってもらった埼玉県ときがわ町でのアートイベント

2015年1月24日 学生さん初参加の会議
2015年1月25日 ときがわ町を見て回る学生さん達
2015年3月2日 第一回Artokigawa展開催のお知らせ
2015年3月8日 廃校の掃除
2015年4月11日 開催1週間前
2015年4月18日~19日 第一回Artokigawa展開催
2015年5月10日 学生さんとのお疲れ様会(BBQ

Artokigawa展は、その後も継続され、今年(2018年4月)で、4回目の開催となりました。
最初に手伝ってくれた法政大学長岡研の学生さん達(栗野さんや八木橋さん達)のお陰です。ありがとうございました。

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2018年6月以降、別の地域活性化案件で、学生さん達の力を借りられたらと考えています。こちらは追って紹介できたらと思っています。現時点で「何それ!?興味あります!」という学生さんは、私宛メール下さい。 (info@learn-well.com )

投稿者プロフィール

関根 雅泰

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