「関係人口をふやす」パネルディスカッションに登壇。

ときがわカンパニー代表の関根です。

2018年11月14日(水)18時~21時45分@コモリバで「関係人口をふやすーときがわ町の観光官民連携を解剖する」に、パネラーの一人として登壇させて頂きました。

NPO ECOM森さんからのお声がけです。

直前のパネラー同士の打ち合わせがありました。

改めて今日の進め方を確認します。

森さんの進行で、シンポジウムが始まります。

(写真を撮って下さったLN栗原さん、ありがとうございました。比企起業塾1期生の尾上さん、工藤さん、飯島さんも、応援に駆け付けてくださいました。ありがとうございます!)

まずは「官民連携」について、それぞれが話をします。

渡邊町長
・民間は、社長がリスクを負って「やる!」と決めればすぐに進んでいく。
・行政は、事務方の積み上げ、議会の承認があって動くので、時間がかかる。
・民間は「すぐやれること」が強み。行政は、県や国との連携、磨き上げが強み。ただし、過去からの施策の積み上げは課題(例:留学はさせていたが、その後のつながりが途切れている)

三ツ石さん
・マニアックな温泉にお客を呼ぶためにも、地域活性化が重要。
・コモリバは、町の資源を循環できる場としていきたい。

安藤さん
・県事業の場合、継続して実施するのが難しい。予算が単年度。
・比企起業塾により、キーマンとのつながりが出来た。小さく始めて波及効果が広い、理想的な官民連携となったと思う。

私からは
・町や県と連携した起業家育成 に関する話をしました。

次に、フロアの参加者を含め「ときがわ町の誇り」について意見交換をします。

渡邊町長
・大椚第一小の校歌「僕の自慢の学校」そういう町になれるように。
・若い人には、ときがわ町を踏み台に、世界に出て行ってほしい。

三ツ石さん
・以前は風景の綺麗さに惹かれた。今は面白い人に惹かれている。

小物屋の川崎さん
・手作りマップに描けるのは、物質的な良さのみ。
・ここに描き切れていない、町場には無い「人の関わり」がときがわにはある。
・ときがわに来ると、心が落ち着いて、眠くなるという人も多い。

関根
・渡邊町長から以前聞いた「小さなお店や個人が元気なことが、地域活性化」という言葉を大事にしている。
・「元気に楽しくやっている大人がいる」ということ自体が、子供達に誇れること。
・そのために、ミニ起業家支援を行っている。

フロアの参加者から「関係人口を増やすために、何をしているのか?」という質問がでました。

渡邊町長
・ときがわ応援団は多い。一軒に10軒の親戚がいる。盆暮れ正月にはときがわに来てくれる。まずはその人たちを大事に。
・とうふ屋時代の経験で言うと「ロイヤルカスタマー」を増やすことが大事。

関根
・ミニ起業家の育成なので、そもそも来てくれる関係人口(ミニ起業家になりたい人)は「特定少数」になる。
・その人たちに「狭く、濃く、深く」関わる。そうすれば、向こうも、そういう風に関わってくれる。
・来てくれる人を「お客さん」にせず、本人たちが「主役」になれるようにしている(例:勉強会の講師、読書会の本選定)

パネルディスカッションの後、渡邊町長がおっしゃった「町は、未完成の方がいいのかもしれないね。その方が、隙間や関わる余地があって、関わる人も関わりやすくなる。」という言葉が印象的でした。

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森さんのまとめ
・ときがわ町を知る(案内人をつくる)
・行政と民間の役割分担(それぞれの強みを生かす補完関係)
・町の資源を回す(域外にお金が流れないよう)
・誇りは、昔は「自然」今は、自然+「ひと」になってきているのでは。

その後、参加者4人一組による「ワールドカフェ(おしゃべりと落書き)」が行われました。

「関係人口を増やすには?」という問いに対して、それぞれがおしゃべりをし、模造紙に落書きしていきます。

あるグループで「そもそも、関係人口を増やす目的は?最終到達地点は?」という問いが出ました。(私自身は「水を澱ませないためにも」関係人口の出入りが必要ではと考えています。)

活発な意見交換がなされ、ときがわ町や近隣地域には、地域のことを熱く考えている人たちがやっぱり多いな~と改めて感じました。(ゆずジュースの小堀さん、農家民宿の金子さん、小川町の谷口せおさん始め、このブログで書ききれないぐらい、たくさんの地域キーパーソンが参加して下さっていました。)

森さんが、今後とるべきアクションを整理していきます。

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(森さんが、参加者から出た発言を基に、後日まとめてくださった内容)

ときがわ大好き人間をふやす―「ときがわ町の関係人口をふやす」ための提案

ときがわ町を愛するときがわ町内外のわたしたちは、今後ときがわ町が持続可能な地域として発展していくために、次のような「ときがわ町の関係人口(関わってくれる人たち)をふやす」提案を行います。

  わたしたちは<ときがわ大好き人間をふやす>ことに力をつくします。
 そのために第一に、ときがわ町の魅力の発信力をつけ、どんどん発信していきます。
 第二に、まち全体を接待の場にできるようにします。
 第三に、ときがわ町をよく知り、その魅力や誇りを伝えられる案内人をふやします。

  わたしたちは「ときがわ大好き人間」に次のように関わっていきます。
 ●まちを盛り上げようというロイヤルカスタマーをふやします。
 ●その人たちを「お客さん」にとどめず、主役になってもらうようにします。
 ●主役になろうとするチャレンジを応援していきます。

  わたしたちは、自らも「ときがわ大好き人間」として次のように行動します。
 ○地元の方とU・Iターンの方との連携を進めます。
 ○それぞれの人の味を引き出しつなぎます。
 ○今いる人たちが連携してこれから来る人たちの止まり木になります。

 そうすることで、ときがわ町は
「住んで、つくって、(外の人が)買ってくれる」まちになり、
「次世代へのアクションを揺籃する」地域となっていくでしょう。

(森さん、ありがとうございます!)

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貴重な機会を作って下さった森さん、小関さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。

私は、私がやるべきことを、地道に続けていきます。

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