「Learning Journey 学火旅(まなびたび)in 比企」をスタートします!

ときがわカンパニー代表の関根です。

2023年4月、新年度から「イイラーニング事業部」の活動として「Learning Journey* 学火旅(まなびたび)in 比企」をスタートします!

(*Tourツアーではなく、Journey ジャーニーと名付ける際に、参考になったウェブサイト

きっかけは、京都芸術大学 本間正人先生との下記講座でした。

比企起業大学 特別講座「学習する地域」を開講しました。

https://hiki-kigyo-college.com/2023/03/09/learning-region_230308/

私達は、「比企郡を、100年後も、学習する個人が集まる地域にしよう!」と考えています。

何故「100年後も」なのか?

それは、比企郡が、1300年以上前から「学習する個人が集まる地域」だったからであり、それを現代で途切れさせるわけにはいかないからです。

その起源は、「西の延暦寺、東の慈光寺」と呼ばれた学びのメッカ「慈光寺」(673年・飛鳥時代に開山)にあります。

(写真は、慈光寺ウェブサイトから)

平安時代には、天台宗別院として栄え、鎌倉時代には、源頼朝の寄進も受けています。

ここに、当時の最先端の知識を持つ僧侶達が集まり、知識転移が起こったため、周辺地域で、建具、和紙、お茶等の産業が発展していきました。

この「学びの伝統」は、安岡正篤先生(1983年没)による「日本農士学校」に受け継がれていきます。

(写真は、到知出版社のウェブサイトから)

第二次世界大戦後、公職追放となった安岡先生が、鎌倉時代に坂東武者の鑑と言われた畠山重忠公の居住地であった菅谷を気にいり、ここに「日本農士学校」を設立しました(1932年)。

初代校長には、金鶏学院(1927年設立)で育てた菅原兵治(安岡の一番弟子)を任命。地域地主の長男たちを「農士」となるよう指導していきます。

安岡先生曰く「私は、諸君が二宮尊徳たることを望む者であります。」

安岡先生が目指した「二宮尊徳」のような人材育成に、現在、励んでいるのが「比企起業大学・大学院」(2017年設立)です。

二宮尊徳翁のように「分度を稼いで、余剰を推譲」できるようなミニ起業家を育成するために活動し、これまでに(2023年3月時点)51名の卒業生を、地域に送りだしてきています。

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このように、飛鳥時代から連綿と連なる「学びの里」比企郡が、これから100年後も「学習する個人が集まる地域」であり続ける一助になればということで「Learning Journey 学火旅(まなびたび) in 比企」を企画していきます。

現時点では、以下のような案を考えています。

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●主要訪問先

1)慈光寺@比企郡ときがわ町

まずは、「慈光寺の歴史」や「慈光茶*」に関して、事前学習をしてもらったうえで、

(*遣唐使によって持ち込まれ、慈光寺周辺で栽培されていた。狭山茶や河越茶の起源になったともいわれているお茶)

Sherpaの努さん(比企起業大学23春生)ガイドによるトレッキングツアーで、慈光寺まで歩いて登っていきます。

「学びのメッカ」であった慈光寺を、五感で感じるツアーになります。

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2)日本農士学校(現 郷学研修所・安岡正篤記念館)@比企郡嵐山町

こちらも、まずは安岡正篤先生の書籍「東洋倫理概論」(日本農士学校での教科書)を使った「読書会議」に参加してもらったうえで、

安岡正篤記念館を見学し、安岡先生の学びの軌跡を実感してもらいます。

(写真は、安岡正篤記念館ウェブサイトから)

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3)比企起業大学・大学院@比企郡ときがわ町

今回の「Learning Journey 学火旅(まなびたび)」の対象者である「会社員」の方々にとって、組織を離れ独立し、小さいながらも事業を経営し続けているミニ起業家たちの行動力と発想力に触れることは大きな刺激になるはずです。

実際、コロナ前(2019年)は、吉野家ホールディングス様の「地域課題解決支援リーダーシップ研修」で、約半年間、比企起業大学・大学院メンバーと交流するというプログラムを行い、「大きな刺激を得た」という声をもらっています。

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●持続可能な企画のために

1)こじんまりと

対象者には、お客様気分の観光ではなく、当事者意識を持った自身の学習のために「Learning Journey 学火旅(まなびたび)」に参加してもらいます。

(そのため、内容もきちんと学習してもらえるよう少しハードに設定します。)

しかも「オーバーツーリズム Over Tourism」とならないよう、「不特定多数の一見さん」ではなく、「特定少数のリピーターさん」に限った企画になるよう留意していきます。

私達がほしいのは、「観光客:交流人口」ではなく「関係人口=仲間」だからです*。

*ときがわカンパニーが考える「関係人口の定義

2)お金が回るよう

関わった人たちには、きちんとお金が回るようにしていきます。地域活動ですと、得てして「ボランティア」になりがちなのですが、時間、労力、知識等を負担していただく分、それに見合った対価をお支払いできるよう留意していきます。

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●対象者案

・企業研修の一環として

・50代会社員:会社からは「リスキリング」を求められているが、新たな学び直しへの一歩が踏み出せない方々を対象に

・「自分もまだまだ学ぶことがある!」と、参加者の学習意欲にスイッチが入り、「学火(まなび)」を燃やし続けるきっかけとなることを目指す。

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私自身も50代です。私は、30代で組織を出たのですが、もし仮に、今も私が組織に残って、会社員として働いていたとしたら「きついだろうな~」と思います。仮に、役職があがっていても、きついでしょうし、役職があがらず部下無し担当者でいるのも、きついと思います。

特に、今のように「人材消費モデル」*と呼ばれる人事制度の中で生きていくのは、つらいと思います。

(*「多くの会社の人事制度がいまだに若手が次々に入社してくる前提の「人財消費モデル」である。20代には仕事を覚えよ、30代には会社をけん引せよ、40代にはリーダーとして導け、50代には早く辞めてくれ、というモデル。今やそんな環境ではない。」インディゴブルー会長 柴田励司氏(日経産業4.19))

おそらく組織内で力はあるのに、それを発揮しきれていない50代の方々がいると思います。私たちが言う所の「くすブルー」な状態です。

(比企起業大学・大学院のロゴカラーは、「くすブルー」でして、組織内や地域でくすぶっている人たちの原石を見つけ輝かせることを目指しています。)

いきなり起業とまではいかなくても*、「学火旅(まなびたび)」に参加する中で、50代社員の方々が「自分にも、会社や地域で、まだまだできることがある!」と気づくきっかけになればと願っています。

(*以前「KJCD」という活動を通して、「いきなり起業とまでいかなくても、地域で貢献できることを探す」方々を支援していました。)

(ロゴは、久保田ナオさん(比企起業大学大学院1期生)が作成)

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●宿泊先

1)キャンプ民泊 NONIWA

野あそび夫婦(比企起業大学大学院2期生)が運営する日本初の「キャンプ民泊」サイトです。

ソロテントや2~3人テントを設営し泊ることもできますし、

リビング(室内)での民泊も可能です。

(写真は、NONIWAのウェブサイトから)

女性が泊まりやすいよう綺麗なトイレやシャワーが完備されています。(サニタリーの様子)

外で、BBQ後の焚火トークも、もちろん可能です。(ただし、近隣に民家があるため、22時ごろには消灯)

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2)町田屋旅館

明治時代から続く老舗旅館です。

(写真は、町田屋旅館のウェブサイトから)

門をくぐった瞬間に、明治時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえると思います。

店主の町田さんは、慈光茶プロジェクトも企画されていて、慈光寺の歴史にも詳しい方です。

町田屋旅館さんは、湯治宿としても使われていまして、近くには良質な温泉が2つあります。

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●温泉

1)玉川温泉

(写真は、玉川温泉のウェブサイトから)

入ると、肌がぬるっとする感じの気持ちいい温泉です。

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2)四季彩館

(写真は、四季彩館のウェブサイトから)

キャンプ民泊NONIWAのそばにある温泉で、テント設営後の汗を流しにもいけます。

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ときがわ町を始めとする比企郡での食事は、どこも美味しいですが、ここでは3つだけ取り上げます。

●食事

1)小川町 霜里農場発祥の有機野菜

比企郡小川町には、1971年に金子美登さん(2022年没)が始められた有機農業の「霜里農場」があります*。

(*「有機農業の聖地」とも言われ、2014年11月20日には、天皇皇后両陛下がご視察にも来てくださっています。)

(写真は、霜里学校のウェブサイトから)

ここで有機農業を学んだ農家さん達が、比企郡に移り住んだ為、比企郡では美味しい有機野菜を手軽に楽しむことができます。

外からいらした方がびっくりすることの一つが、比企郡で食べる野菜の美味しさだそうです。

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2)地味に、全国2位のうどん県

全国1位の香川県ほどの知名度は無いですが、地味に埼玉県は全国2位の「うどん県」と言われています*。

(*参考サイト「埼玉は隠れたうどん王国」)

比企郡にも、多くのうどん屋さんがあり、それぞれの味の個性を楽しめると思います。

その一つが、「高柳うどん」さんで、私も良く食べに行ってます。

(写真は、高柳製麺所直営店のウェブサイトから)

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3)BBQ

ときがわ町を始めとする比企郡には、美味しいお肉を楽しめるBBQサイトが、複数あります。

キャンプ民泊NONIWAで、私達が泊まった時は、近くにある「里山グリル」さんのお肉を、BBQにして食べました。贅沢な時間でした。

(写真は、里山グリルのウェブサイトから)

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他にも、魅力的な活動や、食事処などもたくさんあると思います。それらは、今後、色々ご紹介できたらと考えています。

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●Learning Journey 学火旅(まなびたび)の参考になりそうなこれまでの活動

Learning Jouney 学火旅(まなびたび)の参考になりそうなこれまでの活動

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「Learning Journey 学火旅(まなびたび)in 比企」

皆さんのお力添えを頂きながら、徐々に形にできたらと願っています。

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●実施した「Learning Journey学火旅(まなびたび)」

第1回「Learning Journey学火旅(まなびたび)in比企」を実施しました。

 

第2回「Learning Journey学火旅(まなびたび)in比企」を実施しました。

投稿者プロフィール

関根 雅泰

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