ときがわカンパニー「ときがわ方式」拡販事業部の林です。
「ときがわ方式」内装木質化施設の視察会におじゃましました。
視察する施設は、玉川保育園と都幾川中学校。
玉川保育園は、平成17年に木造の園舎(一部鉄骨造り)として新築。
都幾川中学校は、昭和48年に竣工したものを平成22年に「ときがわ方式」で改修。
新築と改修、両方の内装木質化を見る良い機会です。
参加者は、埼玉県山村・林業振興協議会の首長さんと埼玉県の自治体職員の皆さん、埼玉県林業女性会議「結木の会」の皆さんです。
視察会の前に、まずは玉川公民館で、ときがわ町関口町長の講演です。
当然ながら、玉川公民館も「ときがわ方式」で内装木質化されています。
13時半、小鹿野町福島町長のご挨拶にてスタートです。
そして、関口町長の登壇。
はじめにタブレット端末の画面を皆さんに提示して、
「タイマーを50分にセットしました。安心してください・・・長くなりませんよ」
流行語大賞を駆使しながらの軽妙な口調で会場を和ませてくれました。
関口町長の講演内容のメモ書きを記しておきます。
- 埼玉県は日本の「木づかい」、内装木質化・木造新築のトップランナー。
- 小中学校の校舎の耐震補強及び大規模改修の際に、子供たちの教育環境の向上のためにも内装木質化をやるべき。
- 「コンクリートから木へ」の時代。
- コンクリートの打ちっぱなしは、音楽会やコンサートの演奏は不向き。音が反響しすぎてとても演奏にならないそう。あるホールでは、音楽会の出演者はリハーサルを行わず、ぶっつけ本番で演奏する。お客さんが5、60人入ると、衣服でいくらか音を吸収してくれてましになるそう。
- 吉見町の「よしみけやき保育所」は、4つの保育所を統合したもの。計画当初は、保護者の中には反対の意見もあった。工事が完成し、出来上がった保育所を見て、保護者の間では喜びの声が多くあがった。最初の卒園式では、保護者会長にスピーチで「感動した」とまで言っていただけた。
- 電気料金が低減した吉見町保健センターの内装木質化事例。内装木質化施行前後の電気料金の比較では、
<平成25年4月~10月(施工前)約59万円>
<平成26年4月~10月(施工後)約52万円>
と約7万円の電気料金節約につながった。
- 現在の森林は樹齢50年程度の木が多く伐採適齢期。
- 地球温暖化の観点から見て、森林が炭素を盛んに吸収するのは、樹齢10年から40年の間。40年以降は吸収量が減少する。
- 木をたくさん使いましょう!
講演後は盛大な拍手があがりました。
その後、玉川保育園・都幾川中学校へ。
まずは玉川保育園の視察です。
内装木質化の実例を見ながらの関口町長の説明に、参加者の皆さんも興味津々の様子です。
その後、都幾川中学校へ移動。
こちらの体育館は、改修前、ある設計士の方に、
「建て替えるしかない」
と言われたそうです。
ですが「ブレース」と呼ばれる筋交いのような補強材をダブルで入れるなどの工夫で、耐震性能を確保することができたそうです。
小中学校をはじめとする公共施設の老朽化が進むなか、建替えの5分の1程度のコストで新築とほぼ同じ状態を取り戻す事ができ、そして子供たちの教育環境の向上にも役立つ「ときがわ方式」。
内装木質化を全国に進めていくのは、埼玉から!の関口町長の熱い思いが存分に伝わった視察会でした。
私たちときがわカンパニーも、全国に「ときがわ方式」を広めていきたいと願っています。
ときがわカンパニー 林
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