(写真は、ときがわ町立萩ヶ丘小学校。町役場のHPから転載)
『木の学校づくり その構想からメンテナンスまで』 文部省(1999)
1999年に文部省から出された本です。
執筆者の中には、ときがわ町の学校を見に来て下さった長澤悟先生もいらっしゃいます。 (長澤先生達と、ときがわ町木造施設の視察に同行)
(・内容の要約)
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・木材は、感触の柔らかさ、温かみ、高い吸湿性等の優れた性質をもつ
・ゆとりと潤いのある施設づくり
・1980年を過ぎる頃から、木造建築の復活とでもいうべ兆しが現れてきた。
・木材の調達に関して、相当の知識が要求される。
・肩の力を抜いた(木の)利用
・空間に温かみと潤いを持たせることにより、学校は児童、生徒にとって楽しい場となりうる。
・木の特性
1)木のぬくもり 2)木の香り 3)木の肌触り 4)木の柔らかさ 5)木肌の美しさ 6)吸湿性 7)音響効果 8)やさしいスケール感 9)エイジング
・木が柔らかく傷つきやすいことを知ることにより、子供達はそれを大切にしようとし、やさしい思いやりの気持ちを見せる。
・自然素材としての木材は必ずしも万能ではないけれども、それを生かす知恵が文化というもの。
・木を使うことで山を守る。
・1950年の建築基準法の成立を期して、大規模木構造に関する教育や施工分野における研究、技術開発は中断されてしまった。
・木材を劣化させる環境は、酸素、水分、温度、栄養素の4つの要素。
・学校建築の今日的課題を総合した概念が「インテリジェント化」
・建築費、建築単価の設定は、他の地方自治体が取り組んだ事例を参考に検討すべき。留意点は2つ:学校の面積、建築単価の適正化。
・構造用集成材は、ドイツ人 オットー・ヘッツアーによって考案。1901年に特許を取得。
・子供達が居心地の良さを感じる学習環境を作ることが、木造校舎を推進する目的。
・製材後、十分な乾燥期間が必要となるため、発注時期および納期についての事前の準備が必要となる。
・人工林を常に健全な状態に保つためには、伐採期を迎えた樹木を伐採し、そこに新たに植林を行い、森林の適正な更新を助けていかなければならない
・輸入建材を選択するメリットと留意点
・工期に影響を与えた要素:着工後の設計変更による遅延、木材調達の遅延、建方の技能者の不慣れによる遅延等
・木材を用いた学校施設では、いじめや登校拒否等の問題も少なく、落ち着いた学校生活が営まれていることが多い。
・メンテナンスの対象となる木部の変質現象:1)木材の変形や破損によるもの 2)木部に生じる劣化によるもの
・校舎を木造にする意味:1)地域との交わり 2)教育の場
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やっぱり木の学校っていいですね。
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