ときがわカンパニー代表の関根です。
2016年7月10日(日)
スイスの首都ベルンのホテルアンバサダー&スパで、
日本食レストランのシェフをされている
小林豊さん(ときがわ町生まれ)が、拙宅に遊びに来てくれました。
(スイスから実家のあるときがわ町に一時帰国中)
ホテルアンバサダー&スパ
http://www.booking.com/hotel/ch/fhotelsambassador.ja.html
日本食レストラン Taishi大使
http://fassbindhotels.ch/gastronomy/teppanyaki-restaurant-taishi-bern/
暑かったので、皆で流しそうめん。
なんとなくそうめんを流すしぐさが、シェフらしい、小林さん。
子供たちも大喜びでした。
小林さんに「ときがわ人」インタビューをさせてもらいました。
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●高校、大学時代の様子
高校時代は、将来の夢が見いだせませんでした。勉強にもやらされ感があって。
やりたいことを見出すためにも、もっと遊んだほうが良いと考え、
大学時代は、海外旅行にも出かけました。
料理は好きです。
子供の時から、親が共働きだったので、兄弟で料理は良く作ってました。
大学に入ってからは、越生の和食料理屋でバイトをし、大学3年からは
キャンパスが東京になった関係で、恵比寿の料理屋でバイトを始めました。
自分で食べ歩いて美味しかったお店に、バイトをさせてくださいと頼み、
2年間働きました。
●大学卒業後の修業時代
大学1年のときには、「料理で、世界にでたい。和食を広げたい」と思ってました。
大学卒業後、和食を世界に一番広めているシェフとの出会いもあり、
アメリカに渡りました。
実際にアメリカに行ってみて、自分の語学力のなさと、
技術不足を感じ、日本に戻ることにしました。
和食の根幹を学びたかったからです。
隣町の小川町にある「二葉」で、3年間修業をさせてもらいました。
一番下っ端として、親方から和食の基礎の基礎を学ばせてもらいました。
割烹旅館 二葉
http://ogawa-futaba.jp/
その後、ホテルオータニで1年ほど学び、六本木で寿司の握り方を学んだ上で、
スイスにわたりました。
●スイスへ
ネットで求人を見ていたら、ちょうど「7年間の調理経験」とあり、
自分も7年経験していたことと、スイスは山に囲まれていて、
自分が好きなときがわ町の雰囲気に似ていたこともあり、スイスを選びました。
最初は戸惑いました。やはり言葉ができなくて。スイスは、英語だけでなく、
ドイツ語、フランス語、イタリア語がとびかいます。
そういう意味で多くを学べる場ではありますが、最初は大変でした。
今はドイツ語も勉強しています。
今務めているレストランの皆の支援もあり、2016年春に、世界のNo.1を決める
大会に出させてもらいました。
お陰さまで、スイス代表として大会に出場しました。
優勝は、別の女性の方になりました。
一つのプレートを作るというテーマで、自分は「伝統から国際化」という
メッセージを込めたプレートを作りました。それが評価されたようです。
今、ヨーロッパは日本食ブームです。
自分は、寿司、刺身、鉄板焼き等を担当しています。
スイスは海がないので、生魚を食べるという文化が無かったのですが、
徐々にそういう雰囲気ができ始めています。
ただ、魚の入手は困難です。なかなか良い素材は手に入れにくいです。
その点、日本は素晴らしいです。先日、築地市場にも行きましたが、
食材への思い入れ、保存方法など素晴らしいです。
これは魚だけでなく、野菜にも当てはまります。
●これからの夢
これからも、和食を世界に広めていきたいです。
そのためにも、もう少し洋食を勉強したいと思っています。
洋食を知ることで、外国に根付いた食を学び、それに合わせた
和食を作っていきたい。そのうえで、より本格的な和の味を世界に知ってもらいたい。
和食が、ユネスコ無形文化遺産に登録されたことも大きな追い風になっています。
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録
http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/
年に一回スイスのサンモリッツで開催されるフードの世界的イベントのテーマが
今年は「日本」でした。
日本を海外の人に知ってもらいたい。
世界と日本の懸け橋となるような料理人となりたい。
そう自分は願っています。
●ときがわ町の若者へのメッセージ
ときがわ町は、四季を堪能できる素晴らしい場所です。
例えば、春にはこの葉っぱを懐石料理で使おうと、
自分で季節感を得ることができました。
東京で仕事をしていたときは、業者から買うので、
自らの季節感は磨きにくかったです。
ときがわ町は蕎麦も有名ですし、豆腐もケタ違いです。
「ときがわ町って、凄いんだよ!もっとアピールできるんだよ!」ということを、
ときがわ町の若い人たちには知ってほしいです。
自分はそれを、外に出て実感しました。
まずは、ちょっとときがわ町の外に出てほしいです。
そうすることで、自分がどういう位置にいるかが見えてくると思います。
特に海外に出れば、いかに日本がクオリティーや安全面で優れているか
実感できると思います。
色々なことにチャレンジしてほしいです。
自分もチャレンジを続けます。
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小林さん、ありがとうございました!