関口会長へのインタビュー

ときがわカンパニー代表の関根です。

2018年4月24日(火)15時30分~17時、ときがわ町起業支援施設iofficeで、日本経営合理化協会 コンサルタントの作間先生による関口会長へのインタビューが実施されました。

録音された内容は「CD経営塾」の教材として、6月に全国の経営者に配布されます。(iofficeにも届きますので、ご興味のある方はお問い合わせください。)

インタビュー内容を、比企起業塾一期生 デザイナーの久保田さんにグラフィックレコーディングで記録してもらいました。

どんな仕上がりになるか楽しみです。

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インタビュー内容を、私の理解の範囲で共有します。

・平成11年(1999年)に、玉川村の村長になり、平成30年(2018年)まで、ときがわ町長を務めた。
・5期19年。
・22歳で、大学を中退して会社に戻った。
・27歳で社長になり、製材工場、木材販売、建築設計、不動産業、ゴルフ練習場の経営等、3社を動かしてきた。
・周囲から「定男ちゃん、もう金儲けはいいから、村長をやれ」と言われて村長になった。
・合併時の選挙で、500票の僅差で勝った。すぐに次の選挙のことを考えた。
 首長は、4年に1回、洗礼を受ける。
・前の村長にできなかったことをやる。人の少ない所にあえて投資する。
 山の上での評判が、里に下りてくる。口コミの力は大きい。
・合併により、53億円の合併特例債をつかえた(1/3だけ返せばよい)
・総務省からも「ときがわ町は、平成の大合併の成功例だ」と言われている。
・村長になってすぐ、自治体としてのバランスシートを作った。全国初。
 当時の麻生政調会長も感心し、その後すぐ国でも作るようになった。
・経営の神髄は、1)イノベーション 2)オリジナリティ 3)ローコストマネジメント
 この3つを自治体経営でも重視してきた。
・イノベーションでは、職員の意識改革。挨拶を徹底させた。
・オリジナリティでは、小さな町だからこその観光を重視。
 玉川温泉に26万人。とうふ工房わたなべに24万人。全体で年間100万人の入れ込み客。
・ローコストマネジメントとして、学校のリノベーション「ときがわ方式」を実践。
・自分の机を自分で組み立てる。愛着がわく。地場産業の活性化にもつながる。
・交通インフラは、バスで「ハブ&スポーク方式」を採用。国交省がモデルにした。
・若い人から「ADSLも使えないような町は出て行く」と言われたことがショック。
 NTTに光ファイバーを入れてくれとお願いに行ったら断られた。
 国に交渉し、光ファイバーを敷いた。そうしたらNTTが貸してくれと言ってきた。
 断っても良かったが、現在、NTTに貸し出すことで、2,500万円の町の収入になっている。

・医療費の無料化も、初の取り組み。当時やろうとしたら、周りの首長から反対が出た。
 600万円ぐらいでできるのだから、なぜやらないのか。
 他自治体のように、高齢者施設にお金をかけるのではなく、ときがわ町では子供にお金をかけた。
 今では、中3まで医療費無料化ができている。他自治体も追随している。
・日本の気候風土に、木は合っている。学校だけでなく、会社の社屋にもよい。
 風邪をひきにくくなり、エアコン代も浮く。
・ヤオコー会長からもらった手紙は大事にとってある。
 「トップリーダーは、組織の大小変わりない。トップ次第。」
・社長と首長ではずいぶん違う。責任感の重さが違う。
 住民12,000人の生命と財産を守ることが第一義。
・19年間、常に頭の中では首長意識。気を抜けない。旅行にも行かなかった。
・無責任にやめられない。だからこそ「この人なら」ということで渡邉町長を口説いてきた。
 「出たい人より、出したい人」こそ首長になるべき。
・引退して肩の荷がおりた。
・首長は大変だが、やりがいがある。多くの人に喜んでもらえる。
・首長を長くやると、言う人がいなくなる。引き際は自分で決めるしかない。

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久保田さんのグラレコも完成!(久保田さんのブログ記事

CD録音終了後も、グラレコを見ながら、話が盛り上がるお二人。

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日本経営合理化協会の作間先生、小澤さん、仲山さん、ありがとうございました!

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