ときがわカンパニー代表の関根です。
2021年1月31日(日)14時~16時、「ときがわ自然塾 第0回」を開催しました。
主催は、埼玉トカイナカコンソーシアム、共催が、ときがわカンパニー(同)です。
当日の様子をチャットで共有します(チャットを整理してくれた風間さん、ありがとうございます!)
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進行役は、比企起業塾2期生 まなびしごとLAB風間さん。
ソーシャルシェアハウス「トカイナカハウス」のお披露目もかねて。
●お名前と期待を、チャットに。
林博之
本日の期待:トカイナカ、板橋から応援しています!
関根雅泰
・皆さんとときがわ町の今後について色々話せたらと思っています。
栗原直道
・ときがわの未来について
山口直
・大野で材木屋復活がんばります
風間ユカ
・こんにちは!風間崇志の妻のユカです。ときがわ町について、過去と未来についてのお話楽しみにしています。
岡本佳章
・ときがわ町で林業を始めたいと思っております。
稲葉 充
・遅くなりましたが、本日はよろしくお願いいたします!
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●主催者:埼玉トカイナカコンソーシアム代表 神山さんのご挨拶
・ときがわには多彩な方がいる。
・コロナでの壮大な社会実験
・人間の動きが東京に向かないと幸せになれないと思わされてきた。
・そうではなく、自然豊かなトカイナカがあるのではないか。
・今後も、ときがわ自然塾を、月1回開催。
●講演「ときがわ町の歴史と未来戦略」
ときがわ町 渡辺町長
①自己紹介ととうふ工房わたなべでの活動
・前職 とうふ工房わたなべ
・当時のとうふ業界の売上 7000億、そのうち、スーパーの取り分3500億。半分取られていた。
・三者で利益を分け合えるような商売にしないと、続かないのでは。
・下里の金子さんとの出会い。1軒の農家に、30人のお客さんがいればやっていける。
・300~1000人の固定客がつけば、スーパーに頼らずに、とうふやもやっていけるのでは。
・製造直売(流通を介さずに、直接お客さんに売る)を志向
・地元大豆を使う
・利益が外にでないよう、スーパーに半分もっていかれることがないよう
・地元で大豆を作ってくる農家さんが集まった(契約農家)。顔の見える関係
・下里農場で、食の安心、安全、オーガニックについても学ばせてもらった。
・「素性の分かる豆腐作り」作り手と食べ手の信頼関係。支持してくれるお客様も増えた
・再生産可能な価格。「来年も、大豆を作ろう!」と思えるような値段で、仕入れている。
・製造直販で、粗利を確保。
・「高い豆腐を平気で買っていく、この地域の人が凄い」さいたま市から、ときがわ町へ引っ越してきた人の話
・3年前に町長に。行政に文句を言う立場から、言われる立場になった。
・関根茂章(元嵐山町長)先生の論語の勉強会に参加。関根先生から、「この辺は気候が温暖。二毛作ができる奇跡的な場所。災害が少ない。人心が穏やか。」という話を伺った。
・関根先生の言葉:「子供達には夢を、若者には仕事を、お年寄りには安心を。それが行政の仕事。」
②ときがわの歴史:
・渡辺町長は、旧都幾川村出身
・西平 慈光寺 慈光寺経が国宝。延暦寺と同じ時期に開山。源頼朝に支持された。慈光寺があったから和紙、木工、建具、産業が発達。
・小川町のぴっかり千両:和紙、木工、建具、林業、絹、お酒(5つのお金になる産業があった)
・玉川:雀川と都幾川の合流点に「玉つぼ」がある。春日神社のそば。船がここまできた。(春日神社は、五明に住んでいるうちの地域の氏神様です。)
・玉川は、「宝の川」ということ
・玉川陣屋で、モノを集めて、船で川越へ運んだ。
・尾根筋。旧玉川は、東秩父と文化交流があったのでは。旧都幾川も、尾根伝いに、小川町とつながっていたのでは。移動手段は徒歩。歩きやすい尾根筋を歩いていたのでは。
・川筋、尾根筋、文化を見直す。
・旧都幾川村の地場産業は、林業と建具。戦後、昭和の時代は木工業が盛ん。150件。バブル以降、林業、木工業も斜陽化。
・旧玉川村は、農業主体。ミニ工業団地を誘致。玉川工業高校、卒業生の就職先として、工場を誘致。
・1千万円台で、マイホームがもてる!と売り出していた(川越は、3000万)ミニ開発で、人口が一時増えた。
・人口が減っていく。15年ほど前に、合併し、ときがわ町に。
③ときがわ町の未来戦略:
- 総合振興計画
・未来戦略:総合振興計画を、渡辺町長がどう解釈し運営していくか。
・消防団長もやっていた。
・小さくてもきらりと光る村づくり
・美しい村づくり、木の村の再生 ⇒抽象的で捉えどころがない将来像かな
・人と自然のやさしさに触れる町 ときがわ ⇒イメージがわきづらい
・自分なりに読み解いて解釈してみた
・人=町民?交流人口、関係人口? ときがわに関係した人達なのかな
・自然=ありのまま?山は荒れ放題、草ぼうぼう それでいいのか、そうではないだろう。
・手を入れた山、人工林が、8割。二毛作もできる奇跡的な土壌。
・自然=ときがわの環境
・優しい:耳辺りの良い言葉、コンサルは頭いいな。
・SDGs(持続可能な)ときがわ町民が、環境を保全しながら、持続可能なまちづくりをしていく
・下里のこの地を、100年、1000年続く、農地にしたい。と金子さんが良く語っていた。そのためには、有機農業でないとだめだ。
・町長になって3年。なりたての頃は、右も左も分からない。町長になろうとも思ってなかった。
・2年目は災害。1月に堂平天文台の下が、山火事。自衛隊の方々の応援も得て、鎮火。人的被害がなかったのが幸い。10月に、台風19号。空前の雨量。都幾川周辺、床上、床下浸水。下流の東松山、坂戸、川越にも被害。
・令和1年は、災害に強いまちづくりがテーマ。
・令和2年は、春先からコロナの影響。国からは、10万円の給付金。国の政策が、末端まで行くよう自治体も支援。
- 「食と教育」で選ばれる町へ
・子供達は、1回は外に出る。高校も大学もないので、15の春は、町外へ。
・小中学校の教育は大事。ときがわ町の子達なら、どこへ行っても大丈夫。そういう教育をして送り出してあげたい。
・人類の脳みそのボリュームが膨らんだ理由は、食べ物。臓器の中で、エネルギーを消費するのは、脳。腸で消化しやすいものを食べる。
・煮炊きをするようになってから、消化のスピードが速くなった。食べたものが、消化されて、脳にエネルギーが行く。
・しっかりした食事を整えることで、脳の環境が良くなる。学校給食から整えていこうとしている。
・給食費を無料にできないかという話も議員からは出るが、給食費を無料にすると、美味しいものを食べさせようとするよりも、コスト削減に向かってしまう。
・給食に予算をつけて、身体によいものを食べてもらう。
・給食を弁当センターに移管する話が出た時、保護者の大反対があった。
・地元の食材、農産物、「地産地消」の給食。フードマイレージの観点からも。食料の地域自給率をあげる。食料のパイプライン確保。
・高齢者の食事は、ルーズになりがち。福祉行政にも、食をテーマに取り組む
・ごみ処理場の問題。吉見町との折り合いがつかず中止になった。ごみ問題は、持続可能なまちづくりでは重要。
・自然に返せるものは自然に返す。しょうがないものは、焼却する。ごみの減量化を図る。
- 観光
・入りこみ客を、130万人にするという目先の数字に追われがち。都会からお客さんを呼び込もうという考えが多い。
・ときがわの人たちが、ときがわでの観光を楽しもうという状態になっていない。
・下里農場 内発的発展、中から盛り上げよう
・令和3年度からは、ときがわ町の人が、ときがわ町の良い所に行ってもらう。
・我がふるさとに、人を呼びたくなる町に。何万人もの人が、観光大使になる。
・川の水辺は綺麗になった。尾根筋は、整備されてない。木のプレートもついてない。
・一番美味しいものを提供できる飲食店が増えてこないと困る。
・東京からお客さんが来た時に、何を出す。混ぜご飯、餅つき、故郷にある本当に美味しいものを出してくれよと発破をかけている。
・ときがわ町の中から、宣伝をしていく。
- 20歳~35歳の女性の流出
・何とか繋ぎとめられないか。実家のそばで産みたい、子育てしたい。このニーズを追い風にできないか
(休憩)
15時7分スタート!
- 座談会「ときがわ町の未来について語る」
・とんがり。1等賞をとらないと、光らない
・秩父は、目立とうとする。ときがわは、引っ込み思案
・ときがわは、落人の文化。字の読み書きができた。落ち武者が、文化を根付かせてきた。高麗神社、外からの刺激を与えてくれる人は大事。
・お嫁さんは外から。
・風土、土(土着の人たち)風(外から来た人)。土と風の両方が上手く融合すると、文化。
- 下里農場の金子さん
・自分が作った野菜を、子供達が学校で食べてくれると、祖父母たちは喜ぶ。
・小川町では、学校給食で、年2回、有機の日を作っている。
・渡辺町長がいれば、全国がびっくりするようなことができる。(例:いすみ市の給食)
- 山なおさん@ときがわ町
・実家の製材所を復活させようとしている。
・岡本さんと林業、製材と、取組み、ときがわ材をとがらせようとしている
・山の上から、伐採、製材、施工して、家を売るところまで、やってやろう!としている。
・尾根筋の改革、具体的にどんな計画が?
(町長)
・弓立山、小倉城跡、雷電山の整備
・木に名札を付ける
・大野の尾根筋もある
・「木のまち」のイメージを変える。木の町らしさ。
・木の文化を使い尽くす。建築資材は、まぐろのトロ。燃料で7割使用。
・山の中の空間を楽しむ遊び方(例:ソロキャンプ)
・ときがわ本屋「森の中の本屋さん」
・民間と話しながら、スピード感をもってやりたい。
・ときがわ町には「立体感」がある。
・観光を、地元の人が楽しむ。
・馬頭観音に、そんなに価値があるものと思ってなかった。
・外の目線を、中の人に伝えられたら、また価値の再確認ができるのでは。
- みっちゃん
・東松山市在住、奥さんはときがわ出身。
・地元で何かできないかと、チーム企で、栗原さんと活動している。
・新しい人がこういうことやってるよと言うと、地元の人は「昔からやってるし」と言われる。
・地元の人の反応は?
(町長)
・ときがわの人も、2~30年周期で、人が入れ替わっている。
・1000人規模で人が入ってきた時期があった。
・何百年もときがわにいるというより、2~30年周期で、新しい人が入ってくる。
・あまり周りの人を気にしないでやってもらっていいのでは。
・「30年前からいる人いますか?」と訊いても、3割ぐらい。
・外の人も、余所者意識はいらないのでは。
- 神山さん
・ランチも美味しいし高い。
・生活に余裕があるから?
(町長)
・地元の人が経営してない。奥さんが他所の人。
・どこ行っても、半分は他所の人。
- 風間ユカ : 知り合いの若い夫婦(0歳と2歳の子どもあり。妻の方がときがわ町出身)が、家を立てようとしています。坂戸で探しているみたいで、なぜときがわ町ではないのかと聞いたら、奥さんの方が「学生時代に親に駅まで送り迎えしてもらっているのが、申し訳なかったから」とのこと。この辺の交通の問題等何かお考えがありましたら聞きたいです。
充 稲葉 : ゆかさんの問題は、ときがわ出身のうちの奥さんも同じこと言ってました。。子育て視点だと、手離れした後のことを考えると。。だそうです。
・親にいつも駅まで送迎してもらっていたのが悪かった。交通の利便性が高い坂戸に住みたい。
・ときがわ町の交通については?
(町長)
・鉄道が無くても、利便性を感じられるようにしていきたい。
・移住については、宅地を供給していく。
・コンパクトシティ、役場や学校のそばに住宅を建ててもらう。
- 神山さん
・きらりと光る町づくり
・とうふ屋でも同じことをやってきたということ?
(町長)
・家内工業のとうふ屋を、きらりと光らせるために、何かできるのでは。
・一流の原料での豆腐の作り方を京都で学んだ。その後、ブランド化されていった。
・針の先ほど、とんがりを作り、目立たせる。とんがると、皆が期待するので、更に努力する。
・昨日(30日)ときがわの給食が、NHKテレビに出た。この後が大事。
- 神山さん
・ときがわ町の中学校での作文教育。大臣賞をとった子供達がバンバン出た。
(町長)
・半年間、作文を書き直し、指導し、清書。
・日本一とるのは大変。努力が必要。大変なことは分かっているが、そこにチャレンジしないと。
- 神山さん
・ロールモデルがあることが大事。
・東北出身の若者が、全国で活躍している。(東日本大震災を経験した若者たち)
・ときがわには、良い素材、食べ物がある。
・今までは、育った子供が、東京に出て、帰って来なかった。
- ワタナベさん
・東松山で、高田博厚という彫刻家の評伝を書こうとしている仲間たち。
・5年前に、中野区から、東松山に来た。
・生誕120年
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%94%B0%E5%8D%9A%E5%8E%9A
- 林さん
・板橋区は、ときがわ町に一番近い東京
いいT~
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皆さん、ありがとうございました!
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次回「ときがわ自然塾 第1回」は、2月27日(土)16時~ コミュニティデザイナーの山崎亮さんの講演を予定しています。(神山さんの人脈の凄さですね)
お楽しみに!