ときがわカンパニー代表の関根です。
2022年2月5日(土)15時~17時、第12回「ときがわ自然塾」を、トカイナカハウス神山さんとの共催で、開催しました。
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○神山さんの案内文
「日本一の空き家率?を誇る鳩山ニュータウンの蘇生と高田博厚の彫刻プロムナードの魅力」
今回は東松山市と鳩山町の二つのムーブメントを合わせて味わう企画。
昭和50年代に作られた鳩山ニュータウン!かつてはさんましのぶも住むか?と言われた町が、いまや空き家率で語られる時代に!
そこに住み込んだ若きアーティストの奮闘と、彼らを巻き込んだ建築家に、その取り組みを語っていただきます。
同時にニュータウンのエントランス、高坂駅から伸びる彫刻家高田博厚の作品プロムナード。
博厚とは何者なのか?なぜここに作品が?
どんな人生を送った作家なのか?
作品を鑑賞しながら、顕彰会の皆さんに語っていただきます。
写真提供:東松山市教育委員会
日時:2月5日(土)10:00 東武東上線高坂駅 集合
①10:00~12:00 彫刻プロムナード散策、解説
②12:00~15:00 鳩山マルシェ、ランチ、ニュー喫茶幻、学生シェアハウス等見学
③15:00~17:00 セミナー
④17:00~19:00 懇親会
テーマ:鳩山マルシェ再生の5年間
会場:トカイナカハウス(セミナー・懇親会)
講師:芸大藤村龍至先生、鳩山マルシェ本家豊大さん、菅沼朋香さん、ほか
定員:20名
会費(税込):
- 街歩き・セミナー:3,300円
- 懇親会: 飲み放題 4,400円、ノンアルコール 3,300円
- 宿泊(トカイナカハウス):3,300円
■講師ご紹介
藤村龍至氏 (Ryuji Fujimura)
東京藝術大学美術学部建築科准教授、RFA主宰
建築家。1976年東京生まれ。2008年東京工業大学大学院博士課程単位取得退学。2005年よりRFA(旧・藤村龍至建築設計事務所)主宰。2010年より東洋大学専任講師。2016年より東京藝術大学准教授。2017年よりアーバンデザインセンター大宮(UDCO)副センター長、鳩山町コミュニティ・マルシェ総合ディレクター。
近年は建築設計やその教育、批評に加え、公共施設の指定管理を通じたニュータウン活性化や移住推進など、建築の視点を活かした都市・まちづくり関連のプロジェクトにも幅広く関わる。
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私は、15時のセミナーから参加しました。
お天気ですが、少し雪が降ってます。
当日セミナーには、リアルに15名ほど、オンラインに2名の参加でした。
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藤村先生のセミナー内容を、私の理解の範囲で、メモ書きしました。
○なぜ鳩山に関わるのか?
・1981年 埼玉県所沢市 椿峰ニュータウンに、家族で入居。今は、高齢化、空き家化。
・2015年~2017年 埼玉県での研修に関わった。埼玉県では、高齢化、空き家問題が、ニュータウンに集中している。
・都市通信圏が縮小。「変動通勤圏」に、空き家と高齢者が集中発生する
・上尾(安定通勤圏)と行田(地域通勤圏)の間のエリア(変動通勤圏)。
・ニュータウンは、自然発生的なリタイアメントコミュニティとなっている。足りないのは、24時間の見守り体制や交流空間など。適切な再投資が必要。
・団塊世代が、後10年で、自立度が下がってくる。
・町、人、仕事は、セットで考えないといけない。福祉だけでは解決しない。
・埼玉県消滅可能性ニュータウンランキングを作ると、ダントツ1位が、鳩山NT。埼玉県は、民間が開発した小中規模のNTが多い。
・鳩山町住民の6割が、NT在住なので、町としてもある程度投資している。鳩山町は、地方創生関連事業で予算をとった。
・RFAが、マルシェの指定管理者となった。
・2017年2月に、菅沼さんたちが、鳩山NTを見学。
・高齢者のコンテンツを使って、子どもの居場所を作る。
・鳩山の空き家は、100件以上あるが、流通してない。
・学生と高齢者が一緒に住む取り組みをしたが、生活リズムが違う等で合わなかった。
・学生はバイト先が重要で、高坂駅近辺に住む。
・留学生が住むアパートが足りない。アジアからの留学生を獲得しようとしているが、住めるアパートが少ない。
・「国際学生シェアハウス」を作った。
・シェアアトリエniu 住人による絵画教室。
・来館者数や売り上げも、右肩上がりとなっている。
・マルシェ利用者の要望も変化し始めている
○鳩山への移住をどう推進するか?
・高齢化率は横ばいだが、総人口が減る。
・若い世代にどう入ってもらうか。
・若手芸術家は、制作場所がほしく、たまに東京に出て、子育て環境が良く、住居コストが安い場所を求めている。そうすると、鳩山がちょうどいい。
・食が出るから、人が集まる。
・街づくりでも、食、キッチンが重要。
・空き家スイーツにより、空き家の問題が、可視化された。これは、建築家ではなく、アーティストだからできる問題発信。
・空き家の相談は多いが、成約につながらない。空き家オーナーの啓発が必要。鳩山の空き家はニーズがある。
・空き家バンク界では、ときがわ、越生、小川町での成約数が多い。
・住宅団地のステップアップ
1)場づくり 2)組織化 3)ビジネス化 4)人口増
・今、鳩山は、ステージ4(人口増)に入ってきているのでは。
・Sub-Tokyo Hyper Village 超都市化+田園都市
・アトリエ付き住宅。エリアを限定して戦略的に供給。
・新しい「文化の村」としてのタウンプロモーション。
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●トヨ元家さんと菅沼朋香さん
・東京一極集中の流れが終わるのではと思っていた。
・マルシェのイベント制作を主に担当。
・人が集まり始めたのが、2019年ごろから。
・無料キャンペーンにより、ランチが充実したことが大きかった。
・ランチ20食完売が試金石。そこを超えると、他に出店しても大丈夫なくらい。
・今、12~13名がシェフ。月2回ぐらい。
・最初は、町が決めてしまっていることが多かった。「こうやってください」みたいな。
・比企起業大学に入塾し、ビジネスを学び、施設運営の判断基準が分かった。それがターニングポイントとなった。運営者のお客さんにアンケートをとって、品質向上につなげた。比企起業大学に入って、そういう活動を、運営者に提案できるようになってきた。
・前半は、藤村先生が、人のハブ。後半は、比企起業大学の関根が、ハブになっているのでは。
・岡田さんの指摘。地元の若者が関わってない。
・御用聞きの活動を、比企起業大学に入った時に始めた。
・高齢者というコンテンツがあった。
・学生が、スマホ講座を高齢者に実施。
・土日のシフトが埋まらない。学生バイトが捕まえにくい。
・シェアハウスに住むんであれば、NTでもバイトもできるように。
・シェアハウスに住むニーズは、コロナによる理由もある。
・大東文化大、東京電機大があるので、学生シェアハウスのニーズはある。
・30代後半の女性が、シェアハウスのオーナーになった。自分でリノベをして、貸し出している。
・大手不動産は、魅力に感じない。
・個人投資家が、セルフリノベして、貸し出す。社会貢献として。
●質疑応答
・無料キャンペーンは、人気すぎて、もうすぐ終了。
・初めての人には、出店料2,000円のハードルが高かった。
・出店者の新陳代謝を促したい。入れ替えのシステムを作ろうとしている。良い人に卒業してもらう。卒業してもらった後、どうするかが課題。
・民間で、そういう場所を作ってほしい。マルシェを卒業した人が、出店できる場所。
・マルシェは、起業予備校。マルシェのエースたちに比企起業大学に入ってもらい、自力で卒業してもらう。
・鳩山に移住しようとしている。地域の人と関われるイベントがあったら。空き家を一緒に片付けるイベントをしてもよいのでは。
・地元のシニア学校「きらめき市民大学」に行って、高坂のプロムナードの活性化に挑んでいる。
・関わってくれた人が儲からないといけない。特産品づくり等。
・東松山に住んで、33年。「ねぐら」のイメージ
・彫刻家と「あそぼう」というコンセプトに惹かれた。
・東松山、高坂、鳩山を知って「良い所だな」と。
・自治会も、会長選びに困っている。
・卒業した人が、自立してやっていけるか。
・シェアキッチンのシェフの殆どが、そもそも店舗を持ちたいと思ってない。
・スモールビジネスで顔の見える範囲でやりたい。大きいお店を持ちたいというニーズが少ない。
・子育てが終わった女性の自己実現。レベルの高い趣味の延長。
・椿峰NTでもシェアキッチンを作ろうとしている。
・「母の家」で、女性の飲食業出店を支援。22年3月からスタート。
・アートは、まちづくりのきっかけになる。
・街づくりの入り口に、アーティストのスキルが活きる。場を作るのが上手。人とつなぎ、可視化する。ビジュアルアートの人は、それが得意。
・自分の地域には、町おこしに熱心な人が少ないので、自分がやっていきたい。
・依存しない状態。貨幣がいらないような社会を作りたい。
・用途地域を純化させすぎているのが問題では。
・地域の人が住んでいる所で、豊かな暮らしができるよう。
・「トカイナカ」というコンセプトが面白い。
・起業だけでなく、福祉という視点も必要。
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藤村先生、トヨさん、菅沼さん、ご参加くださった皆さん、そして企画して下さった神山さん、ありがとうございました!
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●藤村先生のFB記事
https://www.facebook.com/ryuji.fujimura.9/posts/4823453654410992
●参加された細田さんのFB記事
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=462989518757480&id=100051393069994
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