「ときがわ自然塾」参加レポート_210320

ときがわカンパニー代表の関根です。

2021年3月20日(土)に開催された第2回ときがわ自然塾の懇親会(直会)に、比企起業塾4期生の青ちゃんが参加して、レポートを書いてくれました。(ありがとう!)

===(以下、青ちゃんのレポート)===

3月20日(土)第2回ときがわ自然塾が開催されました。

ときがわ自然塾では、埼玉トカイナカコンソーシアムがときがわ町を拠点に、自然の近くで暮らしていく知恵となるイベントを展開しています。

縁あって当日の懇親会にお邪魔させていただいたので、その様子をお伝えします。

 

●運営会社とときがわ自然塾の活動内容

 ときがわ自然塾の話に移る前に、運営会社とときがわ自然塾について概要に触れておきます。

 埼玉トカイナカコンソーシアムは都心から90分以内に位置するエリア”埼玉トカイナカ”の魅力を発信しており、多数の近隣自治体が賛同するプロジェクトを展開しています。主な活動は情報発信と地域体験の提供です。

 情報発信手段として、Webメディアのほか、発行1万部を超える雑誌”埼玉トカイナカジャーナル”を発行しています。

 

 地域体験として大きく分けて2つのサービスを提供しています。

 1つは、八高線明覚駅から徒歩5分に位置する民家をソーシャルシェアハウス”トカイナカハウス”の管理運営です。会員になると、住処としてではなく、敷地内の畑や空間を自由に利用してトカイナカな暮らしを楽しめます。

 もう1つのときがわ自然塾では、トカイナカハウスを拠点に月1回ペースでイベントを開催。地域での暮らしを実現している方の講演会や、里山ときがわ町の自然に触れられるアクティビティを展開しています。

 

●当日の様子

 第2回ときがわ自然塾ではときがわ町にある低山を歩行。疲れを玉川温泉で癒した後に、ときがわ町で人気の飲食店雀川の逸品をいただく、盛りだくさんの1日でした。

参加者は20代~60代まで、子連れからお一人での参加など幅広く、ときがわ自然塾がなければ交わらない人との出会いも生まれました。

 

●ときがわの山伏・瀧田さんによる歩行禅

 現役の山伏として活動されている瀧田さん引率のもと、山歩きを行いました。

 山伏とは、山で修業を積まれている方を指します。修行の目的は山の神秘的な力を体得すること。そのため、僧侶とは異なり、普段はお仕事・休日は山で修行の二重生活をされています。

 “山を歩く”というと遠足のようなイメージが浮かびますが、開催されたのはハイキングではありません。体を疲れさせて歩く以外に思考が向かないようにする歩行禅です。山歩き中に浮かんだ思考を遮断しないよう、歩行中の私語は一切禁止。

参加者は、瀧田さんの吹くほら貝の音を聞きながら無言で18㎞の距離を一列で歩きます。終了後には山歩きの感想が飛び交いました。

 

  • 早歩きにならないように後ろの人の足音を聞くよう勧められたが、だんだん聞こえなくなってペースをあわせる難しさを感じた
  • 前の人がフォームを変えながら歩いていて疲れないようにしているのが分かった
  • 子どもが自ら崖を登っていた。ケガさせてはいけない世の中でも、失敗を恐れず未知のことに挑戦する子どもたちの好奇心は変わらないと感心した

 

 なかでも、瀧田さんの過去の山歩きのお話が印象的でした。

「山を歩きながら、自分の存在意義を考えていると、崖の淵からひょいと生える一本の松に目が留まった。あの松は自分自身と種を存続させるため、生えてきた場所で生を全うしているだけで、それは人間も同じ。頭でいろいろ考えているけど、脳を働かせるのは不自然で、種の存続が元々生き物に埋め込まれている自然な使命。種の存続とは子ども産み育てることに限らず、後世の人がより生きやすい環境を整えること。そのために一人ひとりにできることは必ずあり、これこそ存在意義と気づいた」

 

現代社会で触れる情報量は爆発的に増加し、処理するために思考をフル回転させています。歩行禅では普段と違う山の中を歩き、五感から受け取る外部からの刺激が変わりますが、それだけではありません。日々稼働し続ける不自然な思考を取り払い、人間として内部から自然な状態なるのだなと、お話を聞いて山歩きのイメージが少しつかめた気がします。

 

●ときがわ町の人気店・雀川の豪華料理

 最後はトカイナカハウスで懇親会が開かれました。料理はときがわ町で有名な料理屋・雀川のマスター堀口さんが担当。お忙しい中トカイナカハウスで出張料理を提供してくださる非常に贅沢な時間です。山伏・瀧田さんによるお経を唱えて食事がスタートしました。

 

 味もさることながら、ときがわ周辺のグルメが勢ぞろい。味噌ダレ焼き鳥や肉汁うどん、中でもときがわの猟師が捕った鹿肉が振舞われると、参加者の歓声はひときわ大きいものとなりました。ジビエ料理は何度かいただきましたが、生臭さや癖がない鹿肉は初めてでした。添えられた2種のソースはフレンチと和風でまったくテイストは異なるものの、どちらも絶妙にマッチしています。日本の創作料理ならではの幅のある味でした。

 

「イノシシや鹿が増えすぎると生活に悪影響があり、駆除しないといけない。害獣という言葉があるのも事実。捕った後にどう形を変えるのか知っておいた方がいいですよね」と堀口さんはおっしゃいます。

人間も自然界を構成する一部で、命をいただきながら生きている。当たり前だけど普段は通り過ぎている事実と向き合い、歩行禅とは違った角度で自然と向き合えました。

 

●ときがわ自然塾の中心にあるもの

「ときがわには木工細工や料理などマルチな能力のある方がたくさんいる」

「山と温泉とグルメがある町だなんて思わなかった、友達も連れてまた来たい」

 

こんな感想を聞くと埼玉トカイナカコンソーシアム代表の神山さんが一言。

「そういった魅力を埼玉トカイナカで伝えていく。

イベントも広報も、ちょっとお願いしたら案外動いてくれるんだよね。でもそのちょっとしたアクションをだれも起こさないから何も動かない」

 

今回も参加者で雀川御用達の関根さんは「雀川のオーナーがわざわざ1つの団体のために時間を取ってくれるなんて信じられない。」と繰り返し感嘆の声を上げていました。なかなか尻込みしてしまう提案を、さらっと進めて形にしてしまうのが神山さんの力なのかもしれません。

 

まだ始まったばかりのときがわ自然塾で、この先どんなイベントが行われるのかは正直予想ができません。ただ、ときがわ自然塾に行けば神山さんのそのパワーのもと、自分一人では知りえない、埼玉トカイナカの良さを吸収できてしまえるかもしれない。そんな期待が膨らむ晩方でした。

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青ちゃん、ありがとう!

ときがわ自然塾の今後にご期待ください!

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次回、4月3日(土)第3回ときがわ自然塾は、ダウンシフター高坂勝さんの講演です。ご興味ある方、ぜひ!ご参加ください。

https://ameblo.jp/smile-moonset/entry-12663228537.html

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