第14回ときがわ自然塾「矢口真紀さん:月3万円ビジネス」を開催しました。

ときがわカンパニー代表の関根です。

2022年6月3日(土)16時~18時、第14回「ときがわ自然塾」を、トカイナカハウス神山さんと実施しました。

(私は主に、Zoom配信を、近藤さんと共に担当しました)

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○神山さんによる案内文

【ときがわ自然塾 第14回】講師:矢口真紀さん(月3万円ビジネス!を提唱する町おこしプレイヤー)

女性陣ご注目!
自分の好き得意こだわりをビジネス化する。
月3万円ビジネス!を提唱する埼玉県杉戸町の町おこしプレイヤー矢口真紀さんをお招きします。

矢口さんは、主に女性層の好きや得意を丁寧に掬い取りながら、そこから利益を産む方法を伝授。小さな生き甲斐や働き甲斐を産んでいきます。
地元の杉戸町では、古民家を再生してそういう女性たちを集めた基地をつくったりも!目覚まし活躍を続けています。

三万円で小さく見えるけれど、要は0→1。 全てはここから始まります!

★NHK首都圏ナビ
月3万円ビジネスで女性活躍 ! 埼玉県杉戸町 2022年03月01日

テーマ:自分の好き得意こだわりをビジネス化する!
講 師:矢口真紀さん(わたしたちの月3万円ビジネス主宰)
日 時:6月4日(土)16:00-18:00 ※その後、希望者は懇親会
会 場:ときがわ町トカイナカハウス(八高線明覚駅徒歩5分)

参加費:3,300円
懇親会:4,400円(飲み放題)3,300円(ノンアルコール)
リモート参加:2,200円
■講師紹介:矢口真紀さん(わたしたちの月3万円ビジネス主宰)

15年間イベントプロデュースに携わり、地元の埼玉県杉戸町にUターン。ちょっと田舎で小さく愉しい自立のかたちを提案するchoinacaを結成。『わたしたちの月3万円ビジネス』講座を通し、これまで260名の女性の仕事づくりをサポート。自分も地域も幸せにする働き方の全国プラットフォーム『わたしごとJAPAN』、地域の仕事づくり拠点『ひとつ屋根の下』など、「しごと」の捉え方を変えてまちを元気にするアクションを展開しています。

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当日は、リアル参加14名ほど、オンライン参加1名でした。

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16時、まずは、参加者の自己紹介。その後、矢口さんによる講演がスタート。

・杉戸町出身、7年前にUターン。
・もとは、サラリーマンで、クリエイティブ、イベントプロデューサーをやっていた。
・当時は、違和感の連続。

・独身の自分は、親不孝をしている。地元に帰れず。
・コーチから「何をやりたいのか」しつこく聞かれた。
・披露宴なら、皆が喜ぶお祭りになる。

・「私を祭ってくれ!」矢口祭りを開催。
・37歳の誕生日。40人来てくれた。
・やりたいことを思いきりやりきった初体験。
・真剣に馬鹿をやって、自分の枠が外れた。

・祭りから3か月後に、会社を退職した。

・杉戸町が廃墟になってしまう。
・再開発の話があった。
・自分にもできるかもと、地元に帰ることにした。

・SNSで発信したら、中学の同級生2人と組んだ。
・「ちょいなか」ちょっと田舎というチームを作った。

・同時多発的に、女性がやったら、パワフルになるだろう。
・自給力、自活力、仲間力の力が必要。
・スイミーのように、群れをなす。

・まずは、マーケットから。しあわせすぎマルシェを開催。
・10店から、70店まで。5年間続けた。
・色々な場所で開催。続けることが大事。

・当初は、女性がのってこなかった。
・「自信がない」から。
・自信をつけられる仕組みが必要。

・「月3万円ビジネス」ゴールは、マルシェに出店。
・40歳で、先生という事業を始めた。

・女性のお金にまつわる立ち位置を変えたかった。
・専業消費者=買うだけの人
・杉戸町にお金を落とす人が少ない。

・粗利3万円。小さいけど、生産者=生み出す人になれる。
・7年間で、260人が卒業。12期。
・8割がた、主婦。最近は、シングルマザーが増えてきた。

・年齢3~40代だったが、今は、20代~70代と広がった。
・杉戸から、いくつかの自治体に広がった。
・周りのエリアから参加している。「3ビズ」仲間が広がっている。

・全国でもやりたい!と、「わたしごとJapan」というプラットフォームを作った。
・16地域のリーダーが出てきた。

・講座は手段。目的は、コミュニティづくり。
・親が死んでも、仲間がいれば、地元に住んでいても安心。
・暮らしを助け合おう。セーフティーネットを作っている。

・仲間同士で、商品を買い合う。
・百貨店のよう。
・スーパーで買ってたお弁当を、少しやめて、仲間から買うようになった。

・お金が循環する。
・お金だけでなく、モノ、情報、人、パワーが循環する。

・小さいながら、投資者になっている。
・お金をどこに流すと、豊かになるのか、考えるようになった。
・「お金を落とす」という考え方。

・優しい気持ちで、町でお金を使うようになってきた。
・顔の見える経済。

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○質疑応答

Q. まず、最初にぶつかるところは?

・「自分に何もない」という卑下している。女性は、自分に自信がなくても、周りには言える。

Q. どうやって巻き込んだのか?

・最初は、埼玉県の支援金。チラシ3000枚まいて、来たのが一人。他は、一本づり。訪問説明。
・3ビズをアヤシイネットワークビジネスと思われて。

・今は、月5~10万円かせげる人もきている。仲間、コミュニティーに属したいと。

Q. 男性は?

・今までは、男性はいれてなかった。「それってビジネスじゃない」と言われると、芽がつぶれる。

・ビジネスの世界を牛耳っている男性はいれなかった。

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月3万円ビジネスの説明

・あなたにとって仕事とは?

・「ものの見方」=メガネ

・仕事とは、お金と評価が全て。
・仕事とは、自分がやりたいことをやる!というメガネに架け替えた。

・仕事のメガネをかけかえる実験=月3万円ビジネス

・藤村靖之先生 2011年「月3万円ビジネス」
・「まさに今この時」は、文明の転換期
・アングロサクソン文明が終わりかけている。

・どんなメガネをかければよいか迷っている。
・文明の端境期だからこそ迷っている。

・仕事とは「収入が多ければ多ければ良い」というメガネ。
・経済がしぼんでいる時代に、お金を増やすために、働く時間が増えていく。
・失っているのは、お金ではなく、時間であった。

・地球の気候変動。
・北極が暑くなっている。
・コロナウィルスで、経済至上主義をストップさせられたのでは。

・これから「どう暮らす?どう働く?」かを考える必要がある。

・3ビズで試せる新しいメガネ:存在価値を実感できる、やりたいこと、自分で作る、同時に複数できる

・小銭稼ぎの講座ではない。メガネをかけかえる。

・なぜ、月3万円なのか?
・お約束:
1)自分のワクワクをテーマに:好きなことのどこが好きか?
2)いいことしか仕事にしない:困りごとを解決・放っておくとなくなってしまうこと
3)みんなで生み出す:今できること×仲間の力
4)地域リソースを活用する:町が宝物に見えてくる。
5)とりあえずやってみる:実践あってのビジネスモデル、失敗する姿に共感が得られる

・ひとつ屋根の下 しごとを生み出す大人の学校 をつくった。

https://www.hitoyane.org/

・商店街、駅前通りの未来図を作った。
・町の構想に取り入れられた。

・8年目。
・町を変えていける。

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●質疑応答

Q. ワクワクを見つけるには?

・ワクワクしてやっている人のそばにいたら、勝手に開く

Q. 大きな失敗は?

・集客に失敗する。
・仲間からフィードバックしてもらう。それで改善していけば、失敗はない。すべて学び。

Q. 3ビズ講座の構成は?

・3ビズ講座は、全6回。
・まず、目標設定。その人が何をしたいかが分かると、仲間によるアイデアの質が変わる。
・4~50名へのプレゼン大会。
・チラシを作ると、具体的になっていく。
・最後は、出店。

Q.  行政の障害がある。いつも壁にあたる。どうすれば?

・急に大きなことは無理。明日できることから始める。
・その場所の主になると、行政も無視できない。
・行政は外圧に弱い。皆から言わせる。

Q. 最初の資金は?

・助成金を得たが、人件費を計上できなかった。
・最初は実入りがなかった。楽しかった。

・別の自治体から、業務委託の仕事が来た。

・突破力やマインドセットが必要。
・「何のためにやるのか」を毎日、話し合った。3か月間。そして「ちょいなか」というチーム名ができた。

・ライスワークは少しは続けていた。

Q. 巻き込み方は?

・アイデアが出たところから巻き込む。

Q. 仲間を作るのは苦手。どうしたら?

・無理して作る必要はない・3ビズの講座が始まるので、もしよかったら。

Q. 家族からの理解をどう得ているか?

・めっちゃ反対する夫、応援する夫と二手に分かれる。
・「そんなことするなら、パート行け!」という夫もいる。
・「5年で橋をかける」と、藤本先生にも言われた。

・受け入れてもらうためには、まず相手を受け入れる。相手の話を聞く。

Q. 20代と70代の女性はどんな活動を?

・70代の女性。20代女性から助言を得ながら、バッグを作っている。
・20代の人は、地域おこし協力隊が多い。任期の後、どうするか。

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18時、終了後、懇親会。神山さん達の手料理と、トヨさんのカラオケギターで盛り上がりました。

どうもありがとうございました。

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