ときがわ町起業支援施設(ioffice)が、やらないこと

ときがわカンパニー代表の関根です。

ときがわ町起業支援施設(ioffice)が「やっていること」に関しては、別のブログ記事を書いたので、逆に「やらないこと」を書いておきます。


 

1.事業計画(Plan)への口出しはしない

よくある起業相談は「事業計画(Plan)」を見て「あーしたほうがいい、こーしたほうがいい」というアドバイスを、金融機関OBさん、中小企業診断士さん、税理士さん等から受けるというパターンです。その多くは「銀行から融資を受けて、お金を得る」ことで、起業スタート時を支援しようという考えかと思います。

ときがわ町起業支援施設(ioffice)の場合、お金を得るべき相手は、銀行からではなく、「お客様から」だと考えています。そのため、起業スタート時は、基本的に無借金で、小さく始めて、数年たった時点での銀行借り入れを勧めています。(あまり必要ない時期から少し借りておくと、本当に困った時に、銀行さんから貸してもらえる可能性が高まるので。)

また、よくある起業コンテストも「事業計画(Plan)」を見て「あーだ、こーだ」が多いかと思います。

どちらの場合も「Plan」への介入ですが、私達は、そこへの介入はしません。起業は、やってみないと分からないことも多いですし、「計画を立てすぎると、行動できなくなってしまう」(参考:『ストレッチ』)からです。

私達が介入するのは、PDCAで言うところの「Check ふり返り」と「Action 次の行動」です。「Do 実行」は、ミニ起業家本人しか出来ないことなので、その行動した結果をふり返り、次の行動を促す手助けが、私達の起業支援です。

それによって「精神支援・内省支援」を行い、ミニ起業家が「Do 実行」で進んでいけるよう手助けしているのです。

(色々言い訳して、結局「Do 実行」しない人もいます。そういう方は、起業に向いてない人なので、iofficeでは、手助けしません。 参考:ミニ起業家に「向いてない」人

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2.おっかない起業相談対応はしない

何名かの相談者から、後でこんなことを言われたことがあります。

「起業相談って、何か怖い感じで、緊張して来た。実際に、関根さんと会ってみたら、全然違った。」
「優しそうで良かった」
「話しやすくて、時間があっという間」

起業相談って「おっかない」イメージがあるのかもしれませんね。

私自身は、独立する前もした後も、いわゆる行政関係の「起業相談」に行ったことはありません。相談するとしたら、自分の先輩メンター起業家ぐらいだったかと思います。

周囲の人たち(起業してない人)に相談しても「やめといた方がいいよ」「会社にいた方が安全だよ」「家族もいるんだし」と、様々な「じゃまもの」が発生し、気持ちが折れます。

そうかといって、実際に起業した先輩経営者に相談する時も、ちょこっと怖くなります。「そんなんじゃ、全然だめだよ」「そんなんで、やっていけるの」等、言われたらどうしようとか、不安になるからです。

未知なる世界に入ろうとしているのだから、起業相談者側が、不安を感じたり、おっかなさを感じるのは、至極当然でしょう。

だからこそ、相談を受ける私たち側としては、不安やおっかなさを少しでも軽減することが必要なのかと思います。

そこで「不足点」「問題点」ではなく「良い点」「今、できていること」「外から見たその人の強み」に焦点を当てて、そこを伸ばす「長所伸展法(故船井幸雄氏)」の考え方で、起業相談に応じています。

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3.年商1億円以上への助言は出来ない

売上規模として、年商1億円以上を、目指されている起業家への助言はできません。何故なら、私自身がそれを実現していないからです。

13年前に始めた会社(株)ラーンウェルの最大売上が、年商6,000万円強、平均して年商4,000万円(×12期)レベルです。従業員は2名(私と妻の二人)で、主にパートナー講師の方々に外注して、手伝ってもらっています。(経常利益率10%経営をめざし、昨年は10%を超えました。)

3年前に始めたこのときがわカンパニー(同)は、まだ売上が、数百万円で、いってもここ数年は、年商1,000万円ぐらいでしょう。こちらも従業員は、私1人で、パートナー(ミニ起業家)の方々に外注して、助けてもらっています。

その分、年商1,000万円ぐらいを、まずは目指す、個人事業主クラスのミニ起業家の支援が得意です。すでに何人か、そういう方々の事業継続をお手伝いしています。

例えば、ラーンフォレストの林さんは、独立して3年目で、年商1000万円を超え、法人化され、現在は、ラーンフォレスト合同会社を経営されています。

他にも、独立して3年目になる講師ビジョン(株)の島村さんは、こんなメッセージを下さいました。「起業して本当に良かったなと思った1日

事業は、「小さく始めて、長く続ける」ことが大事だと思っていますし、私はそういう経営をしているので、「売上増大」「多店舗展開」「従業員数の増加」等の「拡大路線」を取りません。(そうすると、家族との時間が取りづらくなるためです。)

年商1億円以上を目指す「拡大路線」の起業家の支援は、弊社では力不足でできないということです。


 

以上、ときがわ町起業支援施設(ioffice)で「やらないこと」

1.事業計画(Plan)への介入はしない
2.おっかない起業相談対応はしない
3.年商1億円以上への助言はできない

という3つについて述べました。

皆さんのご理解ご協力の程よろしくお願いします。

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