武蔵野大学 日本語コミュニケーション学科 島田ゼミ 3年生との研修

ときがわカンパニー代表の関根です。

2019年8月17日(土)~18日(日)武蔵野大学 日本語コミュニケーション学科 島田ゼミ 3年生 5名、島田先生、そして他ゼミから1名の計7名が、ときがわ町に来て「地域コミュニケーション実践イベント」という研修に参加してくれました。

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10時30分、毛呂山町在住の学生 あさみんが、自転車で、iofficeにやってきました。

「島田ゼミでは無いですが、ときがわ町でやってるなら、ぜひ参加したいと思いまして。」

早速色々教えてもらいました。

・日本語レベル 非正規から正社員になるならN3レベルが必要。留学生は、N2レベル。
・坂戸で、外国人(フィリピン、ベトナム、中国、スリランカ等)に日本語を教えるボランティアを行っている。
・「こぶたのしっぽ」高見さんは、高校の先輩。起業して成功しているので、高校でも有名。

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11時、島田ゼミの学生さん達が、バスで到着しました。

ラーンネクスト栗原さんの進行で、自己紹介をしてもらいます。今やっていること、趣味、この2日間への意気込み等を話してもらいます。

・男子高に通っていた。せっかく共学の大学に入ったので、もてたい。この学科で3年間蓄えた知識を、今回のワークショップで発揮したい。(よーすけ)
・留学生と接すると得るものが多く、面白い。その面白さを、ワークショップでは伝えたい。(かいと)
・卒業後は、クラブチームとのつながりもある地元に戻りたい。活性化に興味がある。(みきちゃん)
・「地域コミュニケーション」と言われてもピンと来なかった。中国(広東省)は人でいっぱい。ホテルでバイトしながら、人や状況を観察していると面白い発見がある。(あきちゃん)
・この2日間で、新しい体験をして、ゼミ生との距離を縮めたい。(ザンさん)
・日本語教師になりたい。今回は記録係として写真を撮って*、他の人の役に立ちたい。(あさみん)*このブログの写真の一部は、あさみんが撮ってくれたものです。

・ゼミではゆっくり時間を過ごせない。学生のみなともっと仲良くなりたい。(のりちゃん)
・フリーランスになって、仕事をしまくっている。いつ休んでいいのか分からない。この2日間は休日として思いっきり休みたい。(間杉さん)

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栗原さんが、ぽろっと漏らした「野球をやってた時と違って、目標が無いけど、日々が楽しい。バランスが大事。」という話から「目標」に関する話で盛り上がりました。

・目標が無い。就職するまでは、ゆっくり過ごしてもいいのかも。
・通訳になるという目標がある。いずれは同時通訳ができるようになりたい。
・ベトナムの大学受験までは目標があった。入ってから目標が無くなり勉強もしなかった。改めて日本の大学に入り、今は何のためにがんばっているのかはっきりしている。何かを持ち帰りたい。

中国人のあきちゃんから「何故メモをとっているの?」という質問が出ました。中国だとメモを取るより、一生懸命、目を見て真剣に話を聞く方が好まれるそうです。

確かに、学生さん達はメモを取らず、私たち側が、一生懸命メモを取っていました。夜の飲み会の時に、学生さんから「なんか、採用の面接みたいでした。」と言われました。

こういう質問をされるのも、留学生と一緒にいる面白さですね。

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次に、ラーンフォレスト林さんから、「ときがわ町のファンを増やすには?」という質問が出て、それに学生さん達が答えてくれます。

・イベントをやると来るきっかけになる。お祭りとか。
・四季ごとにやることを変えるのもよい。
・ときがわ町の人に会いたくなるように。会える空間をつくる。
・どういう人たちにファンになってほしいかを考えるべきでは。ミニ起業家なら、この町で起業することが、利益につながるということをアピールすべき。

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ときがわカンパニーからは「元気な人が、勝手に動く町づくり」というテーマで、話をしました。

彼らの専門である「日本語教育」に関しても、意見交換しました。

・外国人を日本語学校に入れて教育するという現在の形だけだと限界がある。
・日本人側も状況を理解し、外国人受け入れに対応すべき。
・企業から予算を取ることはできるのか。
・いずれは、企業内にいる外国人が、外国人新人に教える状況になる。

・・・という話が出た後、元ダイヤモンドの経済記者でもあった間杉さんから「日本の景気」に関する話が出てきました。

・2020年 オリンピック後は不況が来る。おそらく全治3年ぐらいかかる。
・オリンピック、消費税増税、働き方改革等、政府が余計なことをやるので、景気が悪くなる。
・銀行はすばしこい。2年後の不況に備えて、採用を抑制し始めている。
・日本そのものは市場が大きいから何とかなる。ただ、いずれは、中国と日本が一体になっている可能性もある。
・公務員もおそらく安定しない。

一瞬、雰囲気が暗くなり、シーンとしてしまったところもあったのですが(苦笑)留学生からの質問も出て、その後は盛り上がりました。

後で学生さんに聞いたら「ああいう話を聞く機会は滅多にないので、貴重でした。」とのことでした。

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12時45分~13時40分 こぶたのしっぽ@ときがわ町の美味しいパンとサラダで、ランチ。

食べながら、また色々話を聞きます。

13時45分ごろ、iofficeを出て、車で「とき川の小物屋さん」へ向かいます。

マスターの川﨑さんが、仲間たちとお祭りイベントをやっているので、そちらに参加する為です。私たち以外にも、ときがわ町では、地域のために色々な活動をしている人たちがいることを知ってほしかったからです。

水出しコーヒーの飲み比べ。行列になっています。

私は、コーヒー味のかき氷を頂きました。

島田先生(のりちゃん)も同じかき氷を食べてくれて「こんなに美味しいの、初めて!」と喜んでました。

間杉さんも、夏休み気分を味わってくれているようです。

用水路に足をつけて、上機嫌なおじさん。

のりちゃんも楽しそうです。

暑い日でしたが、木陰と用水路のお陰で、学生さん達も涼しい時間を過ごせたようです。

15時10分、キャンプ民泊 NONIWAの野あそび夫婦 青ちゃんが、車で迎えに来てくれました。

岡野さんのセブンイレブン@田中で、飲み物を買って、NONIWAに向かいます。

15時40分、NONIWA着。ウェルカムボードの心遣いが嬉しいです。

美味しそうな新鮮野菜が、どーんと置かれています。午前中に、農家民泊らくやの金子さんが差し入れてくださったそうです。(ありがとうございます!)

読売新聞記者の平松さんが、先に到着して、野あそび夫婦に取材をされていました。

学生さん達に、クーラーの効いた部屋で涼んでもらいます。

16時頃、古民家民泊の福島さんも来ました。

吉本興業での仕事や外国人(ヨーロッパ人)が来る古民家民泊での仕事について話をしてもらいます。

16時過ぎ、野あそび夫婦 青ちゃん、エリーさんの2人から、

今後の流れについて説明があった後、

外に出て、テント設営を始めます。

学生さん達は、3名1チームとなり、

協働作業で、テントを組み立てていきます。

テント設営はお任せで、ビールを飲んでるおじさん達。

青ちゃん曰く「学生さん達は、飲みこみが早くて、チームワークも良かったので、テンポよく進みました」とのことです。

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17時過ぎ、NONIWAから歩いてすぐの温泉 四季彩館に向かいます。

お風呂でも、男子学生3人と色々話しが出来ました。

「温泉、好きなんで、友達とよく行ったりするんですよ。」とのことでした。

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19時すぎ、野あそび夫婦の指導により、学生さん達が焼き物をするBBQが始まります。

氷につかったきゅうり、スモークされたチーズと枝豆に、ビールがどんどん進みます。

お肉も楽しみです!

美味しいBBQのお陰で、楽しく夜が更けていきます。

21時頃、たき火をセット。月が綺麗です。

たき火を囲んで、学生さん達は「恋バナ」もしていたようです。

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22時すぎ 学生さん達は、明日のワークショップの打ち合わせで、室内に戻ります。

オジサン達は、先にテントで寝かせてもらいました。

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8月18日(日)6時に、起床。

6時30分 女性3名を連れて、玉川温泉の朝風呂へ。

7時すぎ いったん拙宅に帰り、次男(4歳)を連れて、NONIWAへ戻ります。

大好きな林さんがいて、上機嫌の次男。

女性陣が温泉につかっている間、男性陣が朝食作り。

牛乳パックに入れて焼くホットドッグです。

ホクホクと美味しく頂きました。ありがとう!

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8時頃、今度は、男性3名を、玉川温泉へ連れて行き、女性3名をピックアップ。

8時15分 iofficeで「本屋ときがわ町」の準備。

9時15分 出店者さん到着。各自で準備。

10時~ 本屋ときがわ町スタート!

10時15分~11時45分 「やさしい日本語ワークショップ」

一般参加者5名(神奈川、東京、鳩山、本庄、ときがわ)出店者参加6名の計11名。

ときがわ町役場のホームページや、立て看板の例も使いながら

「やさしい日本語」にしていくワークを進めていきます。

参加者も楽しそうに参加しています。

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12時~12時40分 ちゃちゃ丸@ときがわ町のからあげ弁当でランチ。

昼食後、本屋に来てくれたマーク・ドレイパーさんに「やさしい日本語シャワー」を浴びせてもらいます。

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13時~14時30分 「90分で文章が上手くなるコツ」ワークショップ

一般参加者5名(神奈川、本庄、鳩山、ときがわ、滑川)出店者参加9名の計14名。

講師の間杉さんが、タジタジとなるような質問も留学生から飛び出しました。

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14時35分、終了後、

学生さん達も本選びをします。

各自が何冊か本を買ってくれました。

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15時15分~ 学生さん達に、2日間の活動をふり返ってもらいます。

「学んだこと・気づいたこと」

・ここで会った人たちとの縁をつなぎとめられたら嬉しい。(あさみん)
・大人としての素晴らしい所を体験できた。素敵な先輩たちの後ろに立って、自分もかっこいい大人になれたら。動きたくなっちゃう。(あきちゃん)
・お風呂で色んな話も出来た。こういうプログラムに参加できたことが貴重。町の大人たちとキャンプファイヤーをしたり。機会を作ってくれたことに感謝したい。(かいと)
・アウトプットした2日間だった。最初の面接に始まり、たき火での話やワークショップ。自分の言葉で説明する機会になった。将来のことも聞いてもらって色々考えた。(みきちゃん)
・最初に設定した目標が達成できた。ゼミの友達と距離を縮められた。テントに寝るのは初めてで寝られるか不安だったけど、ぐーぐー寝られた。ときがわ町の美しい所も見られて、将来もどりたくなった。協力したいと。心が動かされた。(ザンさん)
・人、そしてときがわ町との出会い。埼玉に、こんないい場所あるじゃんと。島田先生と関根さんのつながりのお陰。(よーすけ)

・3つの収穫 1)学生たちがワークショップをやりきった。その底力。参加できることに感謝するといった言葉。ちゃんとわかっている。そういうことが学べる学生たちであると実感できた幸せ。 2)小物屋のマスターや青木さん達 やりたいことを形にしていく力。場と人には、心を動かす力がある。ときがわ町ともっと縁を作っていきたい。 3)テントで寝られたので、自分もまだまだ大丈夫だと自信になった。(のりちゃん)

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15時50分~ とうふ工房わたなべさんに、学生さん達がお土産を買いに。

16時25分 バスで帰る学生さん達を見送り。

17時~ 割烹とき川 で「飲み会議」

毛呂山在住のあさみんも参加。

楽しい時間を過ごしました。

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島田先生、学生さん、ご協力下さった皆さん、どうもありがとうございました!

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●島田先生から頂戴したメール(許可を得て転載)

関根さん、林さん

島田です。
ときがわから、一時帰国中の友人のお見送りに行き、落ち着いてお礼のメールをお送りできず、大変おそくなりました。

あらためまして、2日間本当に本当にお世話になりました。
いろいろな視点から刺激を受け、様々なことを感じ考える機会、そして新しい出会いの機会でもあり、まだ頭と心がざわざわしています。

キャンプファイヤーのときにもお話しましたが、学部のゼミをどう運営して行くのかは、毎年メンバーも変わりますし、状況も変わりますし、試行錯誤の状態でした。でも、今年は関根さんと林さん栗原さんをはじめとした、ときがわカンパニーのみなさんのおかげで、私だけではとてもできない学びの場作りをすることができました。

学外の魅力的な大人たちとの接点は、ほんとうに大切なことだと痛感いたしました。

FBでのお友だちも、ときがわでお会いした方々とつながることができ、これからの人生が楽しみです。学生たちも、きっとときがわとのつながりを大切にしていくのではないかと思います。

プライベートでも、ゼミ活動でも、経営学習研究所MALLのイベントでも、なんだか、いろいろなことができそうだと、妄想がどんどん膨らんでいます。

さまざまなご配慮をいただきまして、ご無理をしていただいた点も多かったのではないかと思います。朝のお風呂も、いろいろとご配慮いただきまして、ありがとうございました。学生たちが購入する本代もいただきまして、ほんとうにありがとうございました。

人が成長する場には、やはりすてきな環境と人が必須条件ですね。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

島田徳子

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のりちゃん、こちらこそありがとうございました!今後ともよろしくお願いします。

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