撮影:埼玉県観光フォトグラファー 福島一生
ときがわ町で生まれ育った人にとっては普通の光景や人とのふれあいも、私たちのような県外人から見れば魅力的だと感じることがたくさんあります。
どうして県外の人たちが「ときがわ町に移住したい」と強く希望するのか、及ばずながら私が、県外人代表として「魅力の宝庫“ときがわ町”」を詳しくリポートしていきます。
当たり前だったときがわの町を、一緒にじっくりと味わってみませんか?
今回は、私がときがわ町で魅力的だと感じた“体験”4つにスポットを当ててみたいと思います。
-消費者のことを考えてやまない豆腐屋-
許可写真:とうふ工房わたなべ工場内
ときがわ町で一番驚かされたのは、「とうふ工房わたなべ」の工場見学での座学内容と、豆腐の美味しさです。
私は、「豆腐マイスター」という資格を持っていて、地元徳島では時々、豆腐を使った親子クッキングなどもおこなっているほどの豆腐好きです。
もちろん徳島にも美味しい豆腐はたくさんあり、特に、親子クッキングに商品提供をおこなってくれたこともある「さとの雪食品株式会社」の豆腐はどれも絶品です。
また、さとの雪食品株式会社は1973年の創立以来、「大豆」「にがり」「水」の3点にこだわり、安心で安全な豆腐を全国販売しています。
なので、少々のことでは驚きません。
けれど、とうふ工房わたなべの豆腐工場の見学に行き、豆腐に込める思いやフードマイレージに対する考え方を聞き、驚くとともに、とても感銘を受けました。
フードマイレージとは、生産地からの食糧輸送距離のことで、「食べ物=food)」「距離 = mileage」の意味です。
生産地からの距離(フードマイレージ)が小さな商品の購入を推奨する動きは、環境や社会への配慮がなされた商品やサービスを選択して消費する「エシカル消費」という取り組みの中にも組み込まれています。
とうふ工房わたなべの工場見学での座学内容からは、フードマイレージの小さい原材料を使った商品を消費者に届けたいという強い気持ちが伝わってきました。
とうふ工房わたなべの豆腐の中には、同じ比企郡である小川町や、店舗から3キロしか離れていない鳩山町などの地元地域の地大豆を使った豆腐があります。
こういった地大豆を使った豆腐の販売をすることで、消費者の安全や安心につなげ、地元で大豆を作る農家の方々に安定した受注をおこなっています。
農家の方々は、地元に安定した供給先があり、商品を購入する人たちが身近な地元住民であるということで、より安全・安心な大豆を提供しようとしてくれるのです。
とうふ工房わたなべのこういった取り組みは、自然と、農家・生産者・消費者の良いループを形成していると感じました。
また、原材料費を削減しようと食の安全に疑問を感じるさまざまな手法が取り入れられている中で、消費者の安全と安心に目を向けた誠実な商品を提供する企業が存在するということは、とても素晴らしいことだと思います。
-山田屋のかき氷-
絶品かき氷の美味しさとともに、「順番が来たお客さまには、ゆっくり味わってたべてほしい」という思いが伝わってくる素敵なお店でした。
私は普段、ライターの傍ら接客業務改善のコンサルティング業務にも携わることがありますが、お客さま思いのお店というのは、ありそうでなかなか少ないのが現実です。
特に忙しいと、つい、笑顔を忘れてしまったり、扱いが雑になったりしてしまいがちです。
でもこちらの山田屋では、長蛇の列の先頭になり順番が来ると「中へどうぞ」とスタッフの方が笑顔で迎え入れてくれ、急かされることなくオーダーすることができました。
また、テーブルとテーブルの間隔がゆったりとした客席や、まるで雑貨屋に居るかのようなワクワク感を与えてくれる店内の雰囲気も良かったです。
いたるところに「おもてなし」の気持ちがあふれていたため、気持ち良く滞在することができ、素晴らしい夏の思い出になりました。
山田屋以外のスーパーや店舗のスタッフも気さくで親切な人が多く、こういったところも、ときがわの町の住みやすく魅力的なところだと思います。
-ときがわ町ささら獅子舞-
町指定無形民俗文化財として指定されている「大野神社ささら獅子舞」は、毎年8月の第3日曜日に奉納されています。
運よくこの大野神社ささら獅子舞を見ることができたのですが、素早く力強く、そして大きく立派な舞は、素晴らしいものでした。
「雨乞いささら」としての言い伝えもあるようで、昔は日照りが続いた際に、竹の先を細く割って作ったものを細い棒でこすってサラサラという音色を立て、その音色に合わせて獅子舞が舞を踊っていたようです。
こういった風習を若い人たちが引き継ぎ、そして年配の方たちがそれを支えている、素晴らしい場面を目にすることができました。
撮影:埼玉県観光フォトグラファー 福島一生
-国宝が展示される開山1300年の寺“慈光寺”-
ときがわ町には、国宝を見ることができ、開山1300年とも言われる慈光寺があります。
国宝として所蔵されているのは、法華経一品経・阿弥陀経・般若心経 33巻で、その他にも、重要文化財や埼玉県指定文化財、埼玉県指定天然記念物に指定されているものがたくさんあります。
実際に行ってみると、静かで心が洗われるようなやさしい印象の参道が山門まで続き、山門の奥に「慈光寺」の文字が見えた瞬間、思わず大きく深呼吸したくなるような神秘的な空間が広がっていました。
その先へと歩を進めると、手入れが行き届いた境内が見え、にこにことした温和な住職が迎え入れてくれます。
町営のバスが慈光寺の入口付近で下車させてくれるという環境も、ご年配の方や観光客の方が足を運びやすいようにとの町の配慮が感じられ、素晴らしいと思いました。
撮影:ぼぶ
このように、たくさんの素晴らしい体験ができるときがわ町だからこそ、私たちのような県外人の目にも魅力的に映り、移住を決断する大きな要因になるのだと思います。
町全体がゆっくりとしていてやさしい気持ちになれるときがわの町を、ひとりでも多くの人に体験してほしいと思います。
そして、ときがわの町で生まれ育った方は、この環境を誇りに感じつつ、町外の人たちにときがわ町の良さを広めてほしいと強く思いました。
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【ライター山内さんのプロフィール】
旅行記事や美容関連をはじめ、住まいや不動産、金融などジャンルは幅広い。
各地を飛びまわり、インタビューや取材などをすることに生甲斐を感じつつ、
役立つ内容や楽しんでもらえるような記事の執筆を心がけている。
楽しいことや現実逃避が大好きな遊び人ライター、山内良子。
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