「何故、icafeは、時間限定なの?」

ときがわカンパニー代表の関根です。

役場本庁舎目の前で、ホットコーヒーが飲める「icafe」。おかげさまで、5月10日のオープンから、少しずつお客様が増えてきました。

特に「新聞(埼玉新聞読売新聞)を見た」という方が多いです。(記事にして下った磯田さん、鈴木さん、ありがとうございます)

その反面、

・朝9時ごろに寄ったのに、まだやってない。(11時30分オープン)
・14時ごろに来たら、やってない。(13時30分まで。次のオープンは、16時から)

ということで、icafeの前まで来て「なーんだ、やってないのか」と帰られる方もいらっしゃいます。(ごめんなさい。)

お客様本位で、カフェの運営だけ考えたら、

・お客様が、来やすい時間に、
・お客様の、要望に応えられるように

したほうが、よいのでしょう。

ただ、icafeが入っているioffice(ときがわ町起業支援施設)は、単なるカフェではありません。

ミニ起業家が「集い、育ち、稼ぐ」場です。

「集う場」としての「カフェ」であり、あくまでカフェは「手段」です。

・・・と言うと、「え!そんな気持ちで大丈夫なの」と心配して下さる方もいます。

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「目的」は、起業家支援ですから、カフェは、ミニ起業家が、集い、育ち、稼ぐ「手段」です。

大きな看板で「ときがわ町起業支援施設」と書いてあると、多くの方は、入ってきづらいと思います。そうなると「集う場」にはなりにくいでしょう。

時間限定ですが、ホットコーヒーが飲める「カフェ」であれば、少しは敷居が低くなります。

入ってもらい「あ、こんな場所なんだ」「こんな人たちがいるんだ」「こんな本があるんだ」と、思ってもらうのが、カフェを開いている理由です。

かつ、このカフェを運営しているGerberaの島田さんの起業家「魂」育成のためにも行っています。

もともと彼女は、起業家志望ではなく、Toki commerceの優太や、私たちの熱意に引きずられて、起業家活動に入ったというのが、正直なところです。

1月に、ときがわカンパニーと知り合い、3月に一緒に仕事をすることを決めてくれても、それでも、まだまだ起業に対するハードルは高かったようです。

「1か月で、いくらもらえるんですか?」「交通費は?」「残業代は?」「休日出勤の場合は?」「各種手当は?」等、会社に雇用されていた方々が、普通に考えることを、彼女も要求してきました。

(もちろん、こんな直接的な言い方ではありませんが、彼女の許可を得て、こういう表現にしています。ただ、実際、サラリーマンの方々と仕事で関わると、だいたいこういう言い方をされます。)

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そんな彼女が、4月1日以降、iofficeのオープンに向けて、色々動いている中で、どんどん起業家「魂」が出てきています。

・「私は、何をしたら?」「どうすれば?」という依存的態度が消えた。
自ら考え、動いて、こちらに提案してくる。
ツイッター等で、どんどん情報発信してくれている。
・なるべくコストをかけないよう努力している。
・お金を投資するという感覚で、話をしてくる、
・実際にときがわカンパニーにお金を払ってくれている(月定額のioffice使用料)等

こちらの期待以上の動きをしています。(記事「4日ぶりに、iofficeに来てみれは・・・」)

彼女の仕事ぶりを見ているだけでも「やっぱり、カフェをやって良かったな~」と思えます。

そんなGerberaの島田さんや、Toki commerceの優太は、ミニ起業家(複数の顧客を持つ人たち)ですから、当然、カフェ以外の仕事もしています。

そんな彼らに「考え、動く」仕事時間を提供するのが、9時~10時15分、13時15分~14時45分のカフェ「クローズ Closed 閉店」時間です。(2017年9月に、少し時間帯を変更しました。)

ときがわ町内外の方々との接点が持てる「オープン Open 開店」時間は大事にしつつ、自分たちの仕事に集中する「クローズ Closed 閉店」時間も大事にするのが、iofficeに集うミニ起業家が「育ち、稼ぐ」ためにも必要だと、私は考えています。

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多くの起業家は、独立すると「バタ貧(ばたびん)」状態になります。「バタバタ忙しいけど、お金は入らない」という状態です。(参考:東大 中原先生のブログ

そうなる原因の一つは「考える時間」を取れていないことです。

そうならないためにも、一つの仕事(例:カフェ運営)だけにバタバタせずに、じっくり考える時間をとってもらいたい。

それが、ミニ起業家育成を「目的」とする「ときがわ町起業支援施設 ioffice」が、icafeを、時間限定でオープンしている理由です。

(それもあって、時間だけ取られる「無料の視察受け入れ」は行っておりません。)

皆さんのご理解、ご支援を賜れましたら幸いです。なにとぞよろしくお願いします。

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