「リセット研修@ときがわ町」トライアル版を実施しました。

ときがわカンパニー代表の関根です。

2019年10月29日(火)~30日(水)に「リセット研修@ときがわ町」トライアル版を実施しました。

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10時50分ごろ、山伏の瀧田さん@所沢市が、iofficeに来てくださいました。

撮影を担当するチーム企の栗原さんに、1日目の「歩行禅」について説明してくれています。

・あえて、足をつぶす。
・体力を奪い、疲れ果ててから、慈光寺にお参りする。
・今日みたいな雨の日は最高。雲海の中を行ける気持ちよさ。

栗原さんからは、

・正直、雨降ってるし、山を(撮影で)歩くのは、気が重かった。
・けど、今の話を聞いて、燃えてきた。
・瀧田さんは「変態系山伏」ですね。

という言葉が出てきました。私も、話を聞いて、燃えてきています。

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11時、トライアル版に参加して下さる 尾上さん(株)Re’lease代表、比企起業塾1期生)と、林さん(ラーンフォレスト代表)に、瀧田さんから、1日目の「歩行禅」について説明してもらいます。

・修験は、座学ではなく無く、実行・実践の学び。
・修行の目的は、菩薩になること。山を歩くのは、山の上の神仏に会うための手段。
・山行は「擬死再生」水ごり(擬死)→山行(新たな命)→水ごり(再生)
・繰り返すことで、徐々に六根(五感+心)が清浄されていく。「六根清浄」
・「里の行」で穢れた六根を「山の行」でリセットする。

・山行中は、私語厳禁。
・山を歩くと、インスピレーションがあふれ、頭の中を色々なものが浮かび上がる。そこで口に出してしまうと、他の人の学びを阻害する恐れがある。
・ただし、足がつりそうになったりしたら、早めに言ってほしい。漢方を飲むことで、ある程度の対応ができる。

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11時30分、「しいの木」@番匠で、昼食。

チキンカツカレー(1,100円)衣がカリッとしていて、美味しいです! 山を歩く力が湧いてきます。

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12時過ぎ、セブンイレブン@田中で、「保険」手続きと、山行中の飲み物、夜の「直会(なおらい)」のアルコールを購入。

12時半頃、宿泊先のキャンプ民泊 NONIWAへ。

けが人が出たりした時に、車で迎えに来てもらう「エスケープポイント」計4か所に関して、NONIWA 野あそび夫婦 青ちゃんに説明する瀧田さん。

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12時45分、山伏の瀧田さんによる山行の注意事項の再確認をした後、「そうらい」(親指を隠して、腰に手をあて、相手に礼)をして、山へ向かいます。

ここから先は、私語厳禁なので、無言で歩きます。

かなり険しい山道で、写真を撮る余裕はありませんでした。(その分、チーム企の小林さんが、撮影してくれています。)

13時30分ごろ、最初の休憩地。風が心地良いです。

山伏の瀧田さんから「1,300年前、慈光寺への参拝者が、この同じ道を通っていて、その最後尾に皆さんはいます。この後には、未来の参拝者が続いていきます。」という言葉がありました。一挙に、過去と自分が繋がる気がしました。

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一息ついた後、くだって、登って、くだって、歩き続け、川のそばに着きました。

・これまでの山道は、1,300年前から続く慈光寺への参道を体験する旅。
・ここからは、この川で水ごりをし、擬死を体験した後、慈光寺にお参りすることで、新たな命を頂くという「擬死再生」の道程。

ここで、体力的にきつくなった尾上さんのリュックサックを、栗原さんが背負い、歩く順番(山伏さんの後ろに、尾上さん。最後尾に、林さん。)を替えて、歩き出します。

慈光寺の青石塔婆。

激しい山道を歩いたことで、靴のソールが取れてしまった栗原さん。(帰りは、車で迎えに来てもらい、エスケープポイントから、キャンプ民泊NONIWAに向かうことになりました。)

瀧田さんが、お勤めを行います。私たちも手を合わせます。

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15時半すぎ、慈光寺を出て、歩いて、別所のキャンプ民泊に向かいます。約1時間ちょっと、更に無言で歩き続けます。普段、車で通る道を歩くので、何か不思議な感じです。

17時、オンタイムで、キャンプ民泊NONIWAに到着しました。かなり疲れましたが、自分たちが寝るテントを設営します。

17時半ごろ、歩いて、近くの温泉「四季彩館」に向かいます。汗をかいて、冷えた身体に、温かい温泉がしみとおります。山伏の瀧田さん、林さん、栗原さんと入ったお風呂には、フランス人の方々もいて、話が盛り上がりました。

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19時前、お待ちかねの「直会(なおらい)」です。ラーンフォレスト林さんの音頭で乾杯します。

野あそび夫婦の青ちゃん、エリーさんが、丹精込めて作ってくれた燻製料理を美味しく頂きます。

山伏さんの瀧田さん曰く「不殺生」というのは「食べ物を無駄にしないこと」ということで、皆でじっくり、ゆったり食べながら、飲みます。

・精進の考え方の基礎になっている「不殺生」の本質は、「肉や魚を口にしない」ではなく「食べ物を残さない」ということ。
・そのため、リセット研修では、「残さずに完食できるボリューム」に。
・「足るを知る」という事は、現代の日本でとても意義のあること。少々足りないくらいが適量。

たき火を囲んでのトーク。山行で感じたことを、皆で話します。

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2日目、朝7時頃、肌寒いので、火を起こして、皆であたります。

チーム企の戸井田さんも合流してくれました。

火が消えかけて、息を吹いたら、灰が舞ってしまいました。それがお茶に入ってしまったのですが、尾上さんは気にせず飲んでいて「灰は飲むもの」という名言まで頂いてしまいました。

朝7時半ごろ、野あそび夫婦がつくってくれた朝食を頂きます。

「慈光寺米」を、ダッチオーブンで炊いてくれました。

なめこのお味噌汁と、おしんこで、ご飯がすすみます。(野あそび夫婦の青ちゃん、エリーさん、ありがとうございました!)

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9時、iofficeで、2日目の研修スタート。

最初は、1日目のふり返り。

・2回目の山登り。最初の1時間が長かった。その後はあっという間。
・水ごりはしなかったが、川で話を聞いたことで、厳かな気持ちになった。
・達成感があった。一緒に歩いた人と、温泉に入って、たき火を囲んで、同士の仲間のようになれた。
・無言だと、気を使わずに済んだ。休憩時間中に、色々喋りたくなる。
・謝る大事さ。瀧田さんが、道を間違えた時「間違っちゃった」と言ってくれた姿を見て。

・新規事業を始めて、周囲の方に大事にされていることを感じている。
・これまでの瀧田さんとの山歩きは、楽しかった。今回はペースも速く、つらかった。口もきけなくなるくらい。
・これまでは、瀧田さんがゆっくりペースを合わせて、歩いてくれていたことに改めて気づいた。
・最初、一番後ろを歩いていて、取り残される恐怖を感じた。ついていかないとという焦り。
・先を見て、山の上を見上げる恐怖。見てしまうと「この山道をこれから登るのか…」という怖さが出てくる。

・今回は速いペースで歩いたので、もっとしんどい人も出るかと思っていた。
・体力的に楽だった人には、ふり返りが少ないかも。しんどい思いをしてもらう負荷の程度を考える必要があり。
・今回は、尾上さんのザックを栗原さんに背負ってもらうという助け合いが生まれた。
重い荷物(例:一升瓶)を、交互に持ち合うということも、チームビルディングの一環として有効かも。
・歩く順番は、強制的に入れ替えても良いかも。

・自分の身体に向き合った。最初は、靴ひもの縛り方や、足の親指とか、普段意識しない足下に目が向いた。
・前を歩く人の足しか見えない。それについて歩くだけ。途中で「じ~んせい、らくありゃ、く~もあるさ~」がリフレインした。
・私語厳禁「自分が話すと、他人の学びの邪魔になる」あえて喋らず、自分の中にためておくことで、学びが醸成されるのかも。
・便利さ(例:車、電気)で失ったことも多いのかも。
・正しさは無い。色即是空。それぞれの人の立場で見方や考え方が違う。

・2日目の朝に、1日目の内容を、冷静に振り返ったことで、山の行と里の行がつながった。

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10時頃、「変化モデル」に基づき、それぞれの「変化が起こった時」の経験を話してもらいました。

過去を思い出し思わず涙ぐんだ方から出た「昨日、一緒に歩いてたから、よけい涙が出たのかも。」という一言が印象的でした。

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11時過ぎ、ラーンフォレスト林さんの進行で「SPトランプ」のセッションが始まります。東京から、オシエルズの矢島さんも参加してくれました。

「自分の性格と行動をふり返る」というテーマで、SPトランプを使っていきます。

私は、途中で抜けて、こぶたのしっぽ@日影に、ランチを受け取りに向かいました。

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12時半ごろ、皆でランチを頂きます。

山伏の瀧田さんの話に、大きく頷くチーム企の戸井田さん。

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13時45分、2日間の研修を振り返ります。

・「降格者の上司もつらい思いをしている」という瀧田さんの言葉。
・強みの過剰使用。確かにもろ刃の剣。
・終結期を思いだし、不覚にも涙がでた。共鳴できる相手がいる。泣けるのは今があるから。

・自身を振り返る機会は、忙しくなると、どんどん減る。
・SPを通じて、自分を突き動かすコアが見えてきた。帰る場所がある。立ち返る原点があることを再認識。
・自分の個性を尊重すべき。「お前はそんな悪いものを持ってないよ」と言い聞かせたくなった。

・SPトランプにより、さらに深く自分を知ることができた。
・以前と比べて「確かに変わったな」と、SPトランプを通じて感じた。
・純粋な気持ち、素直な気持ちは忘れずにいたい。

・1日目を、2日目朝にふり返ったことで、自分自身、色々整理できた。アイデアも多くもらえた。
・山行を通じて、自身を見つめなおすことはしてきたが、SPトランプでより具現化できた。
・山伏としての自分はある程度確立できていると思うが、里の行である仕事はまだまだかもと思った。すぐにPCに向かいたい。

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●リセット研修の様子

(撮影・編集は、チーム企 栗原さん、小林さん、戸井田さん)

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●参加者の声

◎尾上さんから頂戴したメール(許可を得て転載)

関根さん、お世話になります。
2日間にわたり、リセット研修ありがとうございました。

今回の1回目の研修に参加出来たことは、一旦立ち止まり今までを振り返る本当に良い機会になりました。

比企起業塾1期生の時と同様に、初めての研修ということで、緊張感もあり、汗まみれになりながらがむしゃらに歩けた雨の山道は、ぬかるみや、がれき、滑りやすくなった石が足元を危険にさせ油断をすれば転ぶどころか、怪我をして仲間に迷惑をかけてしまう事を考え、気をゆるめられない反面、疲れで何も考えられなくなり顔を上げ頂上に目を向ければ、苦しさと長い道が恐怖として襲ってきて、起業当時の自分に照らし合わさったこともあり、2日目の研修の中の『1日目の振り返り』では、林さんと泣いてしまいました。

まわりの方への感謝の気持ちを、2日間だからこそ深く抱き、自分について考えさせられた研修でした。瀧田先達の言葉や歴史や文化のお話もとても楽しく、夜もお話が尽きませんでした。

皆様ありがとうございました。今後も参加させて頂きたいと思います。

(尾上さん、ありがとうございます!)

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◎林さんの動画

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山伏の瀧田さん、ご参加くださった尾上さん、林さん、チーム企の皆さん、野あそび夫婦さん、ありがとうございました!


(写真撮影 チーム企 戸井田さん)

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「リセット研修」私自身が楽しかったので、またやろうと思います。野あそび夫婦の青ちゃんも参加したい!とのことで、12月9日(月)~10日(火)に企画しました。また皆さんにご案内します。ご興味ある方は、ぜひ!一緒に、仲間として、山伏さんとリセット体験をしましょう!

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